キャンピングカー生活を「ビジネス」にするには?

 国内使用を想定した「キャンピングカー」選び

キャンピングカー選びのポイントは、「車中泊」と「キッチン」「シャワー・トイレ」にあると思っています。

キャンピングカーを実際に使用している方は、キャンプの延長線上と考えている方や、釣りなどの趣味をより楽しむ目的で選んでいるのではないでしょうか。

一般的な自家用車でも、数時間ならシートを倒して毛布や衣類を身体に被せれば仮眠もできなくはありません。

しかし、一週間を超えるような長旅を車だけで乗り切ろうとするなら、車内のベッド設備は必須です。

キャンピングカーでも、昼間はソファーとして使い、夜はベッドとして2wayで活用する場合、どうしても「平になる」を目的として、寝心地までは考慮されていないケースも起こり得ます。

実際、常設ベッドを採用しているキャンピングカー場合、ベッドマット下にスプリングを設けたり、しなる木製のスノコのような装置を用いて、上質な寝心地にまで配慮してくれます。

自宅でもそうですが、板間に横になっても寝られなくはありません。

しかし起きてみると、身体のあちこちが痛くなっていると気付きます。

つまり、限られた車内スペースで、自宅同様の環境を再現するのは難しく、何を求めるかを絞り込むほど、自分が求めるキャンピングカーに出会えることになりそうです。

「車中泊」を諦める!?

例えば購入したキャンピングカーで車中泊を諦めたらどうなるでしょうか。

それこそキャンピングカー登録の要件を満たす最低限を目指し、日中のソファーとしてより座り心地に振った仕様にするのです。

そうすることで、座り心地にこだわった作り方もできますし、実際、車内スペースで事務作業するときに、椅子とテーブルの位置関係が適切になるからです。

イスに比べてテーブルが高いと、どうしても両肩を無意識に上げてしまうので、肩が凝ります。

同様に低い場合には背中が丸くなり、首筋が凝ったり目が疲れたりします。

確かに自宅でパソコンを使うときは、高さ細かく調整するでしょう。

キャンピングカーだから仕方ないと思うのは、ベッドとしても使うのだからという諦めがあるからです。

そうだとしたら、使用目的を絞り込むことで、より使いやすい環境が手に入ります。

キャンピングカーを使った「ビジネス」を創造する!?

この前までRVパークや道の駅、サービスエリアの使用目的を考察してきました。

結果として「ペット同伴」や「家族旅」というキーワードがあるか否かで、キャンピングカーの用途は大きく変わると気付きました。

例えばこみちのように車内をワークスペースとして使いたい場合、夜間時の就寝を重視していません。

というのも、できるならホテルや民宿などで宿泊し、安心して疲労回復に努めたいからです。

もしも「車中泊」を条件に加えるためにキャンピングカー購入に至るくらいなら、その購入代金で宿泊施設を何回、利用できるのかと考えました。

とは言え、キャンピングカーを使った「ビジネス」を目的とするならあえて視点を変え、秘密基地のようなワクワク感をどう演出できるかも条件に加わるでしょう。

仮にYouTube での活動を考えるとしても、RVパークや道の駅、サービスエリアを宿泊先とするだけでは、インパクトが足りないのかもしれません。

と言うのも、これらの施設をYouTube で紹介する場合、キャンピングカーの車内からのアングルで場内入りし、軽く周囲の景色を映したら、施設の紹介へと流れていきます。

受付の建物や、24時間使用可能なトイレ、食材を購入出来そうな売店などを見て周り、だいたいの場合は入浴施設を利用して「さっぱりしました」というコメントがあり、車内での調理へと移ります。

冬場なら鍋が多く、ご飯を炊く所が映され、お酒を飲みながら旅の感想に触れる。

気づけば就寝、そして朝を迎えるというのが定番の進行スケジュールになっています。

テレビの旅行番組の場合、車が入ってくるシーンがあって、車内で「着きました」というコメント。

さらに車外に出たら建物やその場の景色について短めのコメントを挟み、館内へと向かいます。

「お世話になります!」

タイミングよく出迎えがあって、笑顔で「遠かったでしょう!?」などの会話と、今夜泊まる部屋へと手際よく案内されます。

館内の内装に特徴があればそこにも触れ、さっくりと進むなら部屋の前で「〇〇のお部屋ですね」と入り口付近をワンショット入れて、室内へと入ります。

しかもカメラはすでに室内側にあり、部屋に入ってさらに何かコメントを言う所もしっかりと押さえます。

「明るい部屋ですねェ〜」などなど。

まぁ、そんな風に、テレビ番組の場合には、一本の流れもいろんな角度で撮りためて編集することになるのでしょうが、これを全部、しかも一人で打ち合わせもなく行うのは限界があるでしょう。

例えば、料理を紹介するチャンネルでは、自宅のキッチンを使えることもあり、カメラのセッティングから進行、編集まで個人でも管理が可能です。

ガレージで車やバイクのメンテナンスなどを行うチャンネルでも、それは同様です。

一方で、キャンピングカーの魅力を動的に紹介しようとすると、個体のスペックや質感を扱うなら可能かもしれませんが、「旅番組」という方向性になると急に難易度が上がってしまいます。

だったら仲間同士で楽しく騒いでいるシーンをメインにして、こんなに楽しい時間を過ごせましたという構成を狙った方が真似できそうです。

事実、カップルや夫婦、ペット同伴という組み合わせが多いのも、キャラクター設定のバランスが良いからでしょう。

その意味では、キャンピングカーも、キッチンカーのように車内調理に比重を置いたモデルを選び、行く先々で調達した食材で料理を作り、それを食するという構成で考えることはできないでしょうか。

海外製のキャンピングカーには、オーブンが搭載されていたりしますが、そこに向かうのか、キャンプ用品に抑えるのかは設定次第となりそうです。

最近、移動販売やキッチンカーでの商売についても調べたりしますが、営業時間はあっという間という印象で、一食も売れなかった時でも明日頑張ろうというポジティブさが不可欠です。

それだけ商売は簡単ではありませんし、YouTubeなら簡単ということでもないでしょう。

実際、今話していることも5年前ならということだったりして、これから本格的に参入するなら、キャンピングカー購入する前から「構成」に合ったモデルを選ぶべきです。

登録者1000人以上という条件は、継続的にコンテンツの配信を行うことが求められているということで、キャンピングカー購入のイロハや車中泊あるあるというネタだけでは満たせそうにありません。

だからといって「日本一周」というワードも効果的とは言えず、それだけしっかりとした狙いや意図が必要なのでしょう。

そんな目線でキャンピングカーを眺めてみると、今までスルーしていたモデルに目が止まり、「これならこんな風に使えるかも?」と思えるかもしれません。

むしろ、キャンピングカーという枠を超え、自転車やカヌーを乗せて、旅してみるとどうなるでしょう。

なんてことを考えていたら、また楽しくなってきました。



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