国内では5メートルクラスが便利!?
キャンピングカー選びの究極の悩ましい問題は、5メートルクラスを選びことで日常的な使い勝手を取るのか、6メートル以上の大型クラスに快適性を求めるのかでしょう。
大型クラスになるは、海外モデルに7メートルを超えるものもあって、もう本当に「モーターハウス」と呼ぶに相応しい快適な装備に満ちています。
国内モデルでは、nutsが製造販売しているボーダーバンクスを「東の横綱」とするなら、「西」にはトイファクトリーのセブンシーズが指名されるでしょうか。
また、大関クラスには、NUTS RVのクレア、日本特種ボディーの新型SAKURA、アネックスのリバティー52が、候補となってきます。
特にこの3台は全長が5メートルを少しオーバーしているものの、一般的な屋外駐車場のサイズにギリギリ収まるサイズで、快適性を残しつつもキャンピングカーの理想的な「自由」も手に入れた使い勝手に優れたモデルです。
実際、5メートルクラスとは言っても全長が3メートル近いこともあり、間近でみると一般車両の隣に停車させるのは気を使います。
その意味でも日常生活を視野に入れるなら6メートルクラスは、なかなか用途の面で気を使うことが増えるでしょう。
NUTS RV「クレア」とは?
「クレア」シリーズは、NUTS RVを代表するモデルと言っても過言ではないでしょう。
もちろん、「ボーダーバンクス」がフラッグシップモデルではありますが、5メートルクラスと言う幅広い一般ユーザーにとっては、クレアの方が注目モデルと言えそうです。
とは言え、「クレア」にはハイパーエボリューションと言うNUTS RVが開発した充電システムを選ぶことも可能です。
個人的には、快適な装備が満載になったキャンピングカーほど、サブバッテリーの再充電をどう確保するのかが気になっています。
その意味でも、NUTS RVの企業努力は高く評価できるのではないでしょうか。
また、国内のトップビルダーとしても評されるNUTS RVには、細かな要望に応えるためにいくつかの派生モデルと異なるレイアウトモデルが用意されています。
その中でも「スティング」は少人数向けモデルとされ、特に運転席上部にあるバンク形状をスマートにすることで、「クレア」よりもスタイリッシュな外観となっています。
夫婦二人旅が主な用途と言う場合には、クレアよりもスティングの方が理想に合っているでしょう。
エアコン、冷蔵庫、電子レンジを装備できるのは、最近のキャンピングカーと同じ。
しかし、冷蔵庫は冷凍庫を内部で分離して備えているので、家庭で使う時と変わりありません。
バンコンタイプのキャンピングカーの場合、冷蔵庫が冷凍庫との切り替え方式になっていることがあって、飲み物と冷凍食品を同時に収納できなかったします。
そんな不便もないのが、このクラスの快適性でしょう。
特にクレア、スティングには、後方に常設ベッドが装備されていて、用途に合わせてダブルベッド仕様や二段ベッドなどを選ぶこともできるそうです。
日本特種ボディー「新型SAKURA」とは?
新型SAKURAの大きな特徴は、車両ベースをいすゞ自動車が「キャンピングカー専用仕様」として提供しているところでしょう。
トヨタのカムロードも特装車として提供されていますが、耐加荷重の限界重量でアドバンテージがあるのも新型SAKURAの魅力です。
ベース車両がしっかりとしていることは、走行時の安定感につながるます。
キャブコンバージョンの共通した弱点として「横風」による走行時のふらつきがありますが、その点でも車両のしっかり感はメリットとして働きます。
また、新型SAKURAは電気に強いキャンピングカーとしても有名で、例えばまだ多くのキャンピングカーに搭載されているカセットガスタイプのコンロはありません。
その代わりにキッチンにもコンセントが用意されていて、ホットプレートや卓上HIコンロなどを上手く使い分けながら、電気による調理を基本としています。
キャンピングカーで気をつけたい一酸化炭素中毒や車両火災によるリスクを軽減していることでも安心感があるでしょう。
また、NUTS RV同様に充電システムにも独自の工夫があり、大容量のソーラーパネルや走行発電などを駆使し、大型化されたサブバッテリーも加わったことで、エアコンの長時間使用を可能にしています。
アネックスの「リバティー52」とは?
実は「リバティー52」には2つのバージョンが用意されています。
その1つが、少人数の仕様に特化された「SP」モデルで、こちらはダイニング部分がベッド展開されません。
もう一方の「DB」モデルでは、一人用のベッドとして使うことで、より多くの人が就寝できるようになっています。
外観のスタイリングにも特徴があって、側面からルーフへと続く部分に斜めにカットされた独特のアクセントが、ボテッとしがちなキャブコンをスタイリッシュにしてくれます。
さらに車内ではエアコンはもちろん、FFヒーター、さらに床暖房と家庭さながらの装備がより快適な車旅に役立っています。
3種類の共通点
今回紹介したモデルは、国内での使い勝手の目安5メートルクラスに入ります。
さらに、エアコンや冷蔵庫、電子レンジ、トイレなども装備可能なので、キャンピングカーの中でもより快適に車旅を楽しめるでしょう。
販売店の多さと言う意味では、NUTS RVの販売網は魅力ですし、日本特種ボディーの車両はいすゞ自動車が担当してくれるのも心強いでしょう。
またアネックスの場合、販売店も徳島の他、埼玉や大阪にあり、取扱店も全国各地にあって旅先でも不安が少ないのはポイントです。
実際には実車に触れてみて、写真では分からない工夫や使い勝手などをよく確かめたら、販売店の営業マンとも会話してみましょう。
いくら魅力的なキャンピングカーでも、やはり販売店、取扱店とは長い付き合いになるので、人としての相性は特にじゅう