「上海モーターショー2021」はEV時代の幕開けを予感させる!?
キャンピングカー好きにとっては、EV時代の幕開けは喜ばしいのではないだろうか。
昨今のキャンピングカーでも大きな課題となるのは、サブバッテリーの充電システムだろう。
エンジンの稼働による発電やソーラーパネル、外部充電などが今の充電方法となっている。
しかし、「上海モーターショー2021」で注目したいのは「BaaS」と呼ばれるシステムで、自動車と搭載バッテリーの分離を指す。
つまり、バッテリー形状やコネクターを統一規格することができれば、我々は今でいうガソリンスタンドのような場所に行き、満充電されたバッテリーとまるまる交換してしまうというのだ。
もっとも、電気という特質を考えれば、いずれ電気エネルギーを瞬時に移動できる技術も生まれて、タッチすればそれだけで充電できてしまうようになると嬉しい。
こみち自身は、キャンピングカーのベース車がEVになってくれないかと以前から思っている。
ただ、現時点で10の電気エネルギーで11以上のエネルギーを生み出せないのなら、ハイブリッド方式でエンジンと電気の上手な共存が理想なのかも知れないが。
その意味では、現在のガソリンスタンドの一部が電気エネルギーステーションとして生まれ変わり、手軽にガソリンも電気もチャージできれば便利だろう。
なぜガソリン車を少なくしたいのだろうか?
世界的な流れから「ESG投資」が注目され、国内のガソリン車業界全体をも巻き込んでしまう勢いです。
その意味でも、日本国内の対応は欧米諸国に比べて遅れがちになってしまうのは、「ESG投資」が環境や社会性、企業統治に趣きをおいた資金流動が行われる傾向があるからでしょう。
つまり、ハイブリッド方式でリードしているトヨタをはじめとした国内企業ですが、これがハイブリッドではなく一気に「EV」まで変わってしまうと、車の製造や部品の見直しなど、思いつくものだけを考えても相当な事業転換を迫られます。
何より、既存の関連会社の淘汰や生き残りは激化するでしょう。
その意味でもトヨタをはじめとした企業が、躊躇うのも無理はないと察します。
しかし、国内でも2030年代中には乗用車の新車販売を100%EV車とすることに国も決めたようです。
世界的に見れば、すでに一定以上の技術力でリードするトヨタなどの国内企業に挑むよりも、一気にEV車へと時代の流れを変えて、そこで競争した方が都合よかったのでしょう。
そして、2020年の自動車販売が大きく低下する中での中国国内市場の持ち堪えもあって、この「上海モーターショー2021」の動向や評価が注目されるのではないでしょうか。
とは言え、商業車におけるガソリン車はまだ明確に時期を定めてはいませんし、2030年代を過ぎても中古車市場ではたくさんのガソリン車、ハイブリッド車が買えるはずです。
それにしても、今後20年から30年の間に、バッテリーや制御システム、太陽光発電など、ますます注目される業界が現れてきます。
つまり、この動きが「ESG投資」ということなのでしょうか。