夫婦旅にちょうどいい「THOR」の魅力

 ダイハツ「THOR」のサイズ感

これまでキャンピングカー選びに目を向けてきました。

一方で、夫婦旅やワークスペースという視点で見ると、キャンピングカー一択ではないと感じます。

もちろん、キャンピングカーには衣食住と、住宅にある装備が同等は言わないまでも、モーターハウスとして活用が見込まれます。

自由に移動でき、そこで食材を調達し、調理や飲食までできる他、ダイニングに座ればテレビを観たり仕事をしたりとスペースを有効に使えるのも魅力でしょう。

一方で、日常生活に目を向けると、自宅を断捨離してキャンピングカーだけで生活を続けるのはさまざまな面で課題も残ります。

一つは住民票。

キャンピングカーが車として認定される以上、その所在地で住民票を取得することが現場はできません。

つまり、住民票、納税先となる自治体の特定という意味で、「住まい」を失うことはできないからです。

また、このブログでも再三触れる課題として、ゴミ処理や生活水の確保など、仮にキャンピングカーそのものにシャワー室などが装備されていても、汚水処理を旅先でお願いしなければいけないとすれば、長く旅を続けるほど生活に関わる施設を熟知していることが求めれられます。

趣味を楽しむためのキャンピングカーや、ペット同伴の一泊旅行という意味でのキャンピングカーは、大きな可能性と魅力を備えているはずです。

それならば、ペット同伴の予定がない場合、あえて「車中泊」や「車内飲食」を必須条件とはしない選択肢もあるのではと感じます。

なぜなら、この2項目を外すことで、一気に選択肢は広がりますし、何よりこれまでの生活との移行に無理がありません。

そんな意識で車両選びをしていたら、ダイハツ「THOR」という選択肢もあるのではという話です。

THORには、ノンターボエンジンとターボエンジンの選択ができます。

1リットルの排気量で、街中メインなら問題ない場合でも、少し遠出や流れの速い幹線道路ではパワーも欲しくなります。

燃費面では不利にはなりますがターボエンジンを選ぶことで、長距離運転での疲労軽減に繋がるのではと思います。

また、車内は2列構成で、特に後部席の広さとオプション扱いになるようですが、前席の背もたれ部分に装着できる「テーブル」がつけられ、出先で購入し車内で簡単に食事したり、ワークスペースとして書類やスマホ、タブレットを置けるのは便利そうです。

数回の手順を必要としますが、後部席を倒してフラットな空間を作ることもでき、奥行き150センチほどの長さは、就寝するのは難しいですが、工夫次第で夫婦が対面しながら座れる広さがあるかもしれません。

他車と比較して

キャンピングカー目線で言うと、ハイエースやキャラバンのような「バン」は、後部席を活用できるのが利点です。

しかし、乗用車ではなく商業車に分類される理由は、振動や遮音性などで人が日常的に乗ることを想定していないこともあるでしょう。

また、乗用車との比較では、アルファードやフリードのようなミニバンなら、THOR以上に広い車内スペースが確保できます。

エンジンの排気量も増えるので、走り出してしまえば運転は楽になるでしょう。

しかしその一方で、拡大される車幅は、運転に不慣れな人や狭い田舎道などでは少し気を使うこともあるでしょう。

特にフリードとの比較では、特筆するほどの差は感じられないと思いますが、それでも軽自動車に近いサイズ感なので、使い勝手の面で不便は感じ難いはずです。

車内での滞在時間や、時間帯、作業内容によっては車内スペースの広さが欲しくなることもありでしょう。

ただ、まだ実際に現車で確認してはいないので断言は避けますが、「THOR」のコンパクト感は、夫婦の小旅行や短時間のワークスペースとして手頃ではないかと思います。

これまでファミリー世代の車という認識もあって、詳しく見ることもなかった一台ですが、内装の使い勝手が用途に合っていると思えたので、今後の参考にできそうです。


こんな記事はいかが?