あえて「ミニバン」を旅くるまとして使う利点とは?

トヨタ「アルファード」という選択

「アルファード」といえば、トヨタだけでなく「ミニバン」の代名詞にもなるほど、人気が高い高額な車両でしょう。

乗り心地の良さもありますが、特に複数名の乗車でも「おもてなし」を感じられるところに、ワンクラス上の上質感が魅力です。

例えば、そんなアルファードを夫婦二人旅の一台に選んだらどうなるでしょうか。

車両サイズとしては、ハイエースのナローよりも大きく、決して扱いやすいサイズ感ではありませんが、「上質感」を取り入れた用途であれば、そのメリットも感じられるのではないでしょうか。

先ずは基本的な共有事項として、アルファードやハイエースクラスの車両なら、ガソリンやディーゼルの違いや走行エリアを抜きにしておよそ燃費はリッター8キロ〜10キロ程度です。

新型SAKURAやコースターベースのバスコンでは、8キロ前後になることも多いようで、車両重量から考えてもそのあたりが目安となるでしょう。

先に言えば、ガソリン車の利点は不快な振動がディーゼル車に比べて少ないことです。

トラックやバスなど、重量の重い車両でディーゼルが多いのは、車体を押し出すトルクの太さが求められるからです。

その意味ではアルファードにはディーゼルではなくガソリンを用いているので、それだけ上質な乗り心地を優先したとも言えるでしょう。

週末など限られた期間で、しかも高速道路を使用して長距離移動を目指すなら、まさにアルファードを旅くるまに選ぶのは良いかもしれません。

もちろん、コンパクトカーなどと比較すれば燃費という面ではデメリットと思うかもしれませんが、「上質感」とのトレードオフだと考えればマイナスポイントではないでしょう。

問題となるのは旅先に着いてあと、後部席で過ごす時です。

ミニバンということもあり、またハイエースのナローよりも広い空間があるアルファードですが、2列目も3列目も「上質な移動」に合わせた座席になっています。

現地で食材を購入し、車内調理まで本格的なつもりはなくても、車内に簡易冷蔵庫や電子レンジを装備するには不向きです。

スマートな空間と考えると、2列目を最大限に下げて、そこで弁当などを食べたりパソコン作業をするような用途が理想でしょう。

それは車中泊を考えた時にも言え、仮眠ならまだしも、フラットな空間を作るまで考えると豪華なシートすら問題点になってしまうからです。

快適な移動を疲労軽減も兼ねて選ぶというのがアルファードを選択する最大のメリットで、宿泊は旅先で見つけるくらいの方が総合的に満足できる結果となるでしょう。

20代の時なら軽自動車やコンパクトカーでの長距離移動も苦ではありませんでした。

しかし段々と歳を重ねるにつれ、疲れない移動方法を選びたくなります。

時にはマイカー移動よりも、飛行機や新幹線を選択し、時間だけでなく疲労軽減策としても「代金」を支払いたくなったします。

新型SAKURAクラスを運転したことがないのですが、そう考えると特にキャブコンタイプのキャンピングカーで1日1000キロ移動というスタイルではなく、長くても数時間までのような移動距離に抑えた旅が似合うのかもしれません。

一方でアルファードを選べば、それ以上の移動距離も疲労が少なく可能になるので、停車中に用途が限られるとしても、その方法を間違えなければ選ぶ利点は見出せそうです。

そこまで考えて感じたのですが、例えばもう少しコンパクトなホンダのフリードと比べたメリットは、手荷物の置き場が確保しやすいことかもしれません。

もちろん、排気量の違いによる疲労感に差があるのかもしれませんが、こみちの場合、車内で仕事をする時に助手席と運転席をこみちが使い、第二列目を妻が使うことが多く、その意味ではアルファードクラスの大きな車内空間は寛げるものの、車中泊には不向きだとするなら、一気に500キロ以上も移動しないのであればよりコンパクトなフリードの使い勝手の良さを再確認してしまいます。

アルファードのハイブリッドなどは後部席からでも使用可能なコンセントが用意されていたりで、車内でちょっとした仕事をしたい時にもバッテリーを持ち込むことなく使えるのはスマートでしょう。



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