「日本一周」の意義
こみちは学生時代に、不完全な「日本一周」を決行しています。
どのような旅だったのかと言うと、気になる「地名」があれば足を運んでみるというものでした。
なので、都道府県を制覇したいとか、海岸線をぐるっと巡るような計画性は皆無でした。
中高年と呼ばれる年齢を迎えて、当時の「旅」を思い出せば、野宿も多かったですし、旅先でしか体験出来なかったこともたくさんあります。
結果として、事故もトラブルもなく無事に旅を終えられたので、今にして思えば何よりです。
そして、今になって「日本一周」を改めて考えると、そこにどんな目的や意義があるのか気になります。
例えば、大人になって「フリーランス」として働くことがどんなものかも理解できます。
会社員となり、社会的な身分や生活の安定を得られることの価値にも気づきます。
「日本一周」という言葉が与えてくれるものが、老いた頃になって価値ある思い出になると思う反面、それがきっかけとなって未来が開かれるとも思いません。
では「日本一周」ってなんなのでしょうか。
こみち自身は「人生の寄り道」みたいなものと考え、無くても暮らせるし、有っても邪魔にならないものです。
過去の経験から
例えば、こみちが憧れる日本特種ボディーの「新型SAKURA」で日本一周を始めたら、バイクや自転車とは異なる旅になるでしょう。
そこには一長一短があって、「日本一周」に何を求めるのかで「相棒」も変わってくるからです。
車というプライベートな空間が得られる場合、まして夏場にはエアコンも使えて、車内には電子レンジや冷蔵庫まであるのですから、「移動する家」と言ってもいいでしょう。
しかし、「日常を脱却する」という意味で旅を選ぶなら、あまりに準備が行き届いていて変化は景色くらいに感じるかも知れません。
実際、自家用車でロングドライブに出掛けた時に、バイクでの旅とはあまりに違い過ぎて、同じ場所に来たことすら忘れてしまうほどでした。
つまり、「日本一周」の目的に合わせて「手段」を決めないと、豪華装備のキャンピングカーほど、「これが旅なのか?」と感じるからです。
今のこみちが考える「日本一周」の移動手段
思いつくのは3パターンで、その一つが新型SAKURAやハイエースみたいな車中泊もできる車で移動するものです。
もう一つが、自家用車やバイクを使うもの。
最後は、徒歩という選択です。
ただ、徒歩と言っても、全国を歩き通すということではなく、移動の大半は交通機関を利用します。
ではなぜに「徒歩」なのかというと、景色の移ろいに合わせて、空気感の変化までしっかりと感じとりたいからです。
実は「旅」にとって、この空間感の変化が全てだと思っていて、むしろこの変化に捉われないなら「旅行」と呼ぶ方が似合います。
そこで、キャンピングカーを使うにしても、その旅の全てを車中泊で終わらせてしまうのは勿体無くて、ホテルや民宿に泊まることでその地域や街並みに触れられると思うのです。
OMC「銀河」という選択
新型SAKURAのような装備満載のキャンピングカーを選ばないなら、「寝る」にプラス「仕事スペース」があれば十分だと思います。
もちろん、仕事環境として考えると、夏場のエアコンや冬場のFFヒーターは必須でしょう。
ただ、自宅環境を踏まえても、室外機までの距離が近ければ、稼働時の騒音や振動がどれくらい気になるのかも気になるポイントで、例えばノイキャンのヘッドホンで補えるレベルなのかみ要チェックかもしれません。
そもそもの話で、ここがクリアできないレベルなら、車内エアコンも結局は限定的な使用となるので、もう自家用車で良いのかもとなってしまいます。
ただ、「銀河」のように夫婦で一緒に旅に出るという設定で、テーブル席が確保できる意味では、自家用車では叶えられない魅力があります。
装備が多いほど、快適なのは分かりますが、車重を考えるとシンプルに欲張らない工夫をしないとハイエースを選ぶ価値は半減するでしょう。
ビジネスホテルを使う旅
ビジネスホテルの良さは十分な快適性とリーズナブルな価格のバランスでしょう。
特に都心部で活動を予定しているなら、キャンピングカーにこだわるよりも快適な環境が得られると思います。
そのあたりはノマドの経験が活かし、日中は長居できそうな場所を転々としてもいいでしょう。
そこに自家用車が有れば、日中は車内などでも作業すればいいので、ビジネスホテルを活躍するメリットは多いはずです。
安全性や寝心地という意味では、装備の整ったキャンピングカーでも管理された場所で停車するべきなので、「無料」というワードを最優先するべきではないとも感じます。
ある程度のコストを掛けるのは、保険みたいなものと言えるからです。