「キャンピングカー」を唯一の住まいにして大丈夫!?

 キャンピングカーがあればもう「家」は要らない!?

キャンピングカーに興味を持った人は、「もう家要らないのではない?」と感じるかもしれません。

実際、それくらい快適装備が満載だからです。

しかし、こみち自身もキャンピングカーについてあれこれと情報を集めてみて、例えば「耐加荷重」の問題や、給排水の維持管理、生活ゴミの処分などはどうすれば良いのかと気になります。

一方で、どこでも止まれる場所さえ確保できれば、「自由」を満喫できるキャンピングカーにはこれまでの生活では味わえない暮らしが待っていると思っています。

そこで、例えば今の住まいを捨てて、キャンピングカーだけで暮らしたらどうなのかと考えます。

そんな時に問題なのが、行政上の問題で「納税者の住所をどこに置くか?」のか、つまり戸籍との関係で住民票をどこかの自治体に置かないと、「住所不定」になってしまいます。

結論から言ってしまえば、日本国内で生活を続ける以上は、どこかの自治体が管轄している地域に「自分の住民票」を置くことになり、そこには納税に関する書類などが送られてきます。

つまり、実態のない住所という訳にはいかないので、コスト面だけの理由で自宅を手放すべきではありません。

たとえ賃貸だとしても、自分の所在を明らかにしておかないと、納税者として不都合が出てきます。

実は問題はそれだけではなかった!?

例えば、東京のある地域に住民票を置かせてもらいながら、年間の大半をキャンピングカーで生活していた場合、旅先の北海道のどこかで事故に巻き込まれるような状況に陥ってしまうとどうなるでしょうか。

警察による現場検証で、「免許証を確認させてください」と言われるでしょう。

そして「東京にお住まいですね?」と免許証の住所が住居なのかと訊かれるはずです。

住民票を登録した時に定めた住所が「現住所」だとすれば、住居は「今の住まい」になります。

その意味では、住まいに掛かるコストを削減する目的だけで、「現住所」を親や友人宅にしてしまうと、場合によっては「生活実態」との関係で、「住所不定」と判断される可能性もあります。

というのも、事故の加害者になってしまうと、その事故の調査状況によっては、加害者の身元が確認できなければいけません。

それなのに、「今日も明日もどこにいるのか分からない」と判断されてしまうと、身元確保の意味から警察署内に拘留されることも起こり得ます。

逃亡や証拠隠滅の恐れがないと分かれば、身元引受人によって釈放されるでしょう。

しかし、東京に住む身元引受人が北海道までで迎えに行かないと、拘留者を釈放できないことも起こるのです。

そうなった時に、実態として「住所不定」という状況は、仮に便宜上住民票が適切だったとしても適切とは言えません。

好きで始めたキャンピングカーライフだからこそ、安易な考えで住民票を置かせてもらうと、他人に不測の迷惑を掛けてしまいます。

それもこれも、戸籍や住民票登録がしっかりとしている「日本」だからこそで、キャンピングカーを「モーターハウス」にはできない事情と通じるものがあるでしょう。

一年の大半をキャンピングカーで過ごすという生活では、事故やトラブルなどに巻き込まれた場合も含めて、大人の対応が求められます。

つまり、実態に伴った「現住所」という自身の居場所が、とても大切です。

場合によっては、「ホームレス」状態と変わらなくなってしまうからです。

趣味や生き方としてキャンピングカーを楽しむためにも、「住まい(現住所)」をしっかりと確保しておきましょう。



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