「 旅」ではなく「仕事&プライベート」空間を求めて
コロナ禍の時代に、キャンピングカーの利便性に注目が集まっています。
しかし、キャンピングカーと言っても、どこか乗用車とは異なりますし、運転や維持管理が大変ではないかと気になるでしょう。
そこで、「旅」という目的ではなく、あくまでも普段使いを考慮しながらリモートワークやプライベートで使用するつもりで、キャンピングカーの魅力に触れてみたいと思います。
キャンピングカーのモデル選び
先ずはキャンピングカーがどのような魅力を備えたアイテムなのか紹介することにしましょう。
ただ、キャンピングカーもボディーサイズによって、装備も目的も大きく異なるので、あくまでも「普段使い」という視点を忘れないことにします。
結論として、車体サイズが5メートルを超えるか否かがポイントになります。
なぜなら、一般的な駐車場を利用する場合に一台分のスペースに停められる限界だからです。
もちろん、それよりも広めの駐車場もありますが、「全長5メートル」がキャンピングカー選びのスタートでしょう。
もう一点は、スーパーなどで見かける「屋上駐車場」を使うか否か。
実は、屋上駐車場を使うには高さ制限が設けられていて、「高さ2.2メートル以下」の車両でなければいけません。
ただ、キャンピングカー選びで問題になるのが「居住性」の部分で、車内に居る時に「立てる」かどうかで、求める車両が絞られてきます。
先に言ってしまえば、身長が170センチを超える人は、「キャブコン」又は「バンコン」のポップアップルーフが付いたモデルを選ばないと、車内では中腰や膝つきが基本です。
つまり、キャンピングカーであっても、それなりのモデルを選ばないと「立つこと」はできません。
車内で過ごす間、座っているか寝ているかと考えれば、「キャンピングカーで1週間過ごす」のはかなり窮屈だと分かるでしょう。
キャンピングカーを購入して、ある程度の快適な居住性を求めるなら、「普段使い」と兼ねるのはほぼ難しい話なのです。
話を進めると、長さは「5メートル以下」高さは「2.2メートル以下」になるモデルから選びましょう。
候補となる車両
キャンピングカーの中で、もしくは車内である程度寛げる車両の中から、「リモートワーク」や「プライベートスペース」として使えるものを選ぶと、トヨタの「ハイエース」や日産の「NV350 」「NV200」、さらに一般車からホンダの「freed +」などが挙げられます。
ただし、トヨタのハイエースにはいくつかボディーサイズの異なるモデルもあります。
「居住性」という視点とは別に「車」として考えると、ディーゼルエンジンを搭載したモデルの方が万能性が高いでしょう。
というのも、装備が充実したモデルほど車重も重く、「3トン近く」になることもあるからです。
そもそも、ハイエースの車重は約2トンで、最大積載量が約1トンなので、3トン近くとはほとんど満載状態になった状態です。
つもり、3トンのキャンピングカーは、いつも制限いっぱいの荷物を乗せて移動します。
やはり、重量が増加したキャンピングカーほど、急ブレーキを掛けた時や急な上り坂、下り坂で、安心感を得るためにも、エンジンやサスペンション、ブレーキなどの補強も必須になってきます。
遠出するよりも「作業スペース」を確保したい!
一人又は二人で、リモートワークできる作業スペースを探しているなら、コンパクトな車体の「NV200」や「freed」がオススメです。
キャンピングービルダー大手、ナッツRVが製作した「Canel」は、運転しやすいサイズと使い勝手の優れた居住性のバランスに優れています。
もちろん、大きなキャンピングカーの装備と比較すれば、気になるポイントもないわけではありません。
しかし、大きなキャンピングカーは、いつものスーパーの駐車場に停車させるにも気を使いますし、屋上駐車場は上ることができません。
この「Canel」の場合、長さ4.4メートル、高さも1.9メートルと、「普段使い」もバッチリです。
しかも内装は、対面式のベンチシートとテーブルがあり、簡単な手順でフラットにできて就寝スペースにも変えられます。
リモートワークにも使えますが、一泊旅行で使っても移動と宿泊が簡単にできてしまいます。
キャンピングカーといえば、車内で調理するイメージもありますが、簡単な料理ならポータブル電源を持ち込み、家電製品を使えば良いでしょう。
車内調理は月に一回程度で、車内でインスタントコーヒーなどが飲めれば十分という方にピッタリです。
ベンチシートも要らないという方で足を伸ばして座れる空間だけで十分なら、乗用車の「freed+」でも実現可能です。
助手席と倒せば、完全なフラットではありませんが、それでも大人一人が横になれるスペースがあります。
特に日産の「NV200」を用いたキャンピングカーは、他のビルダーも扱っているので、探してみても面白いでしょう。