旅の形を考える
そもそも「旅」には、いろいろな目的があります。
「旅」に類似した言葉として、「旅行」や「冒険」が挙げられますが、丁度、それらの「中間的なもの」ではないかと思います。
行き先にしても、海外と国内、都市部と自然など、「旅」に対する考え方次第で、スタイルが変化するのも特徴でしょう。
こみちの実体験を踏まえたとすれば、「旅」が始まるのは開始から約3日目からで、その時に「旅」そのものが自身の生活へと変化しています。
つまり、「旅」を始めた数日間は、これまでの生活スタイルが身体にも記憶にも残っていて、どこか「特別なこと」をしている感覚が残っているのです。
バイクで「日本各地」を巡っていた頃、朝に現地で荷物をまとめている時に次の目的地までのルートを考えながら、立ち寄り先の候補を探したりしている時に、そうしていることが「今の自分の生活」になっていて、かつて繰り返していた生活リズムがすっかり消え去っています。
それこそが、「旅」と「旅行」の違いでしょうし、移動することが特別ではなく、日常に変わるのでしょう。
どんな「旅」を目指すのか?
国内の「旅」では、全国各地で治安の良さを実感します。
確かに注意しなければいけない状況もありますが、それは海外とはかなり異なるでしょう。
とは言え、「女性の一人旅」や「野宿スタイル」が安全だとは思えません。
幸いにして、事故やトラブルの経験はありませんが、それだって巡り合わせの話でしかなく、結果として無事だったということになるでしょう。
「旅」に「冒険」の要素が増えるほど、危険リスクは高まります。
だからこそ到達した喜びも大きくなるので、そのあたりの意識と覚悟は不可欠というしかありません。
事実、バイク旅で居合わせたライダーが目の前で転倒し、起き上がることもできなくて、救急車で運ばれた場面に遭遇したこともあります。
名前も知らない方ですが、バイクはそれだけ危険リスクもある乗り物で、まして悪路や山越え、凍結路を走行するとなれば、さらに注意しなければいけません。
キャンピングカーで旅をする!?
週末だけの「小旅行」に、キャンピングカーを利用しても面白いでしょう。
車内で就寝できることを活かし、予定時刻よりも先に現地入りして、朝市に出掛けていつもとは異なる食事をしてみるのも楽しいはずです。
また、数日間のスパンであれば、北海道や東北、北陸と言った広いエリアを巡りながら、「移動生活」を楽しむのもいいでしょう。
バイク旅も面白いですが、例えば乗用車でも、夫婦二人旅であれば、後部席に毛布などを持ち込めば、キャンピングカーほどではないにしても、仮眠程度なら十分に可能です。
さらに、車内での食事は、自宅でのそれとは異なり、「旅」を感じることができる特徴的な行為でもあります。
キャンピングカーだから車内調理ができるというイメージもありますが、スーパーなどには自由に使える電子レンジが置いてあり、パックの白米を温められたら、あとは気になるお惣菜を選ぶだけでも、飽きの来ない食事ができます。
また、どうしてもという時には、出先で見かけた食事処を利用すると、現地の特産物を気軽に食すこともできてしまいます。
あれこれと装備が必要と思うよりも、意外に出掛けてみればどうにかなってしまうのも、「国内旅」の特徴でしょう。
一方で、エアコンや電子レンジなどが完備されたキャンピングカーには、テレビまで装備されていたりして、もう自室そのものです。
駐車スペースさえ確保できてしまえば、そこで丸一日を過ごせるでしょう。
だからこそ、キャンピングカーを使った「旅」を楽しむには、「動機付け」が不可欠で、一週間も経つと当たり前過ぎてしまいます。
もっとも、自宅とは異なり、洗濯やゴミ捨てなど、生活を維持する意味で欠かせない作業もあって、コインランドリーやRVパークなどを頻繁に訪れるようになるでしょう。
リモートワークが可能なので、キャンピングカーライフをしながら、働くこともできるでしょうし、さらには「副業」にも広げられるので、今っぽい生き方が手に入るかもしれません。