日本特種ボディーのリチュウムイオンバッテリー搭載車
YouTubeで検索すれば、日本特種ボディーが製造販売している新型「SAKURA」に搭載される「リチュウムイオンバッテリー」がどれだけ試行錯誤を経たのか分かります。
こみち自身は、電気の専門知識が乏しいのですが、ポイントは「危険」というリスク回避ほどキャンピングカーには不可欠だと感じます。
というのも、狭い車内で火を使う場合や、有毒ガスにより酸欠などの危険に巻き込まれてしまう可能性は0%ではありません。
しかし、その危険を考え得る手段で回避し、ユーザーの健康や生命を守る対策は可能です。
ある意味で、製造メーカーがどこまで踏み込むかは大きなポイントであり、それは今後のキャンピングカーライフが幅広く浸透していくのかにも通じます。
キャンピングカーはDIYでもできるけれど
例えば、合法違法の観点ではなく、できるできないの意味では、中古トラックを購入してその荷台部分に小屋感覚で生活スペースを作ることは難しくありません。
しかし、その素材が火気や電気を流す性質で、思いもよらない条件が重なり、火事や感電を招いたらどうでしょうか。
自己責任と言ってしまえばそれまでですが、素人とプロの違いは、「先の見通し」という部分でしょう。
例えば、メーカー保証というのは、通常の使用で事故やトラブルを招いた時に、その損害や損失を請求できる可能性があります。
しかし、自身の製作したもので、無関係な第三者に損害や損失を与えた場合、当然ですがその支払いは自らが行うしかありません。
ものづくりの楽しさという意味と、製造責任という意味合いは全く異なるものなのです。
特に大きな造作物になる程、移動や条件が変化を伴うものほど、それを一般で使用する場合にはしっかりと試験を行うべきでしょう。
なぜなら、それだけ損害や損失を招いたら時に、自己責任とはいえ、支払いきれない可能性があるからです。
法的には自己破産による責任の放棄もありますが、「自己破産します!」と宣言すればできるものではなく、その手続きが認めれてこその話でもあります。
つまり、場合によっては被害者からの異議申し立てがあるかもしれません。
「結果としてできている」ということと、「起こり得る危険に十分な検証がされている」では、価格差があったとしても加害者責任を考えると、そこは大人の判断が求められるでしょう。
リチュウムイオンバッテリーの利便性と危険性が社会問題に
これまで一般に使われてきた「鉛バッテリー」と比較して、リチュウムイオンバッテリーはとても優秀です。
特にキャンピングカーでの使用では重量の増加を抑えながら、より大きな電力を保つことができて、キャンピングカーライフをより楽しめます。
しかしながら、その扱いを間違えた際には、発火や爆発の危険性も秘めていて、事実、社会問題にもなっているほどです。
考えてもみれば、ポータブル電源でもドライヤーや電子レンジまで稼働させられるモデルがあるわけで、それだけ大きな電力が流れます。
また充電では、過充電という状況にもなり得ますし、その対策が十分に行われていない製品や保証期間を過ぎた商品は、メーカーによる保障も受けられないでしょう。
手軽に扱えるリチュウムイオンバッテリーが手頃な金額で手に入るようになり、例えばキャンピングカーではなく、一般の乗用車だったとしても、工夫次第で車中泊や車内調理を楽しむことができます。
ただ、それは、メーカーによる使用用途に適合しているのか確認しておきましょう。
機密性の高い狭い空間では、ちょっとしたトラブルでも危険だからです。
できるできないではなく、安全に管理された状態で使うことは、これから「文化」が広く浸透していく理由にもなるでしょう。
使えるから使っていたら、一酸化炭素中毒やぼや騒ぎになった。
そんな危険を特に居合わせた隣の人まで巻き込んでしまうのは、胸が苦しい話です。
自由という権利を謳歌するためにも、法規制や専門知識は不可欠で、それを補うのが、プロによる製造責任となるのでしょう。
日本特種ボディーが、他社のリチュウムイオンバッテリー搭載に遅れを取り、今年になってその開発に試行錯誤していたという話を聞き、さすがにプロの仕事だと感じました。
表向きは「使って便利でしょう!」でも良いのですが、ホームページなどではしっかりと製造メーカーとしての対策秘話も公開して欲しいものです。
そうすることで、キャンピングカービルダーの品質は向上するでしょうし、儲かりそうで作るだけではユーザーから支持されない土壌が作られます。
建築の分野でも、デザインだけでは作ることができず、構造計算を始めとした裏付けが不可欠です。
これはキャンピングカーにも言える話で、もちろんDIYでもそこまで考えれば楽しむのもありだと思いますし、ビルダーにはさらに厳しい品質で安全で楽しむモデルを作って欲しいと思います。