「車中泊」という特別感は楽しいけれど
最近は男性だけでなく、女性でも車を「秘密基地」のような感覚で、車内をマイルーム化して楽しむ人が増えました。
キャブコンタイプのキャンピングカーなら部屋そのものですし、バンコンでも後部席をフラットにすれば個人や夫婦、カップルで使うのに程よい空間が作れます。
ポータブル電源を持ち込めば、炊飯器やホットプレートも稼働させられますし、車内で簡単な食事もできてしまいます。
釣りやウインタースポーツなど、出先で時間を調整する時も、車内でくつろげると便利です。
中には、軽自動車でも助手席と後部席を使ってフラットにし、寝袋なども使う強者もいます。
バイクツーリングで、テントを持参する時とは少し異なる特別感が「車中泊」にはあって、個人的には起きた時に身体のあちこちが痛くなってしまいました。
でも、そんな「苦労」もまた思い出で、車中泊人気は今度も続くでしょう。
「車中泊」での注意点
「車中泊」の魅力は、自由度とリーズナブルさにあるでしょう。
先にも触れましたが、車中泊を楽しむ方の中には車内調理もされる場合もあって、鍋や焼肉など、ちょっとした加熱までカセットコンロなどで済ませてしまいます。
ただ、キャンピングカーでは、火災への配慮から難燃素材を使用しているモデルもありますが、一般車両の場合にはそもそもの用途が異なるので、危険回避の工夫も不可能です。
例えば、火を使うなら消化器を準備しておくべきですし、車内で照明器具使う場合でも発熱や引火の防止が必要です。
また、人気の少ない場所での停車は、トラブル巻き込まれないとも限りませんし、万が一に対する対策方法も事前に考えておきましょう。
特に「降雪時」の車中泊では、キャンピングカーのように断熱材が使われている場合と、一般車両では車内の快適さも異なります。
降雪量が多い場合には、車内に閉じ込められてしまうことがある他、マフラー部分まで覆われた状態でのエンジン始動は一酸化炭素中毒を招きます。
そこで、降雪時の車中泊では脱出方法を確保する意味でもドアの凍結や雪の除去など、自宅で過ごす時とは異なる対策も必要です。
その意味では、降雪時の危険性を考え、許されるなら素泊まりできる宿泊施設を使うなど、身の安全を優先した方がいいでしょう。
エンジンを掛けないにしても、FFヒーターの排気口が塞がれてしまうと、同様に一酸化炭素中毒なりますので、「エンジンを掛けないから大丈夫」と考えるのは避けた方が無難です。
その意味では、宿泊に特化したキャンピングカーでも、あえて積雪が見込まれる状況に身を置かず、安全対策を踏まえた理由が求められます。
皆さま、ご注意ください。