車中泊にみる将来性
YouTubeには「車中泊」とテーマにしたコンテンツが目立ちます。
当初は「車で一泊過ごした」というものが多かったように思いますが、最近では「極寒」とか「0円」とか、「ひとり」が隠れキーワードになっていると感じます。
そもそもの部分として、キャンピングカーの停車には業界を巻き込んでの議論も必要です。
というのは、RVパークのような一般車両も含めて気軽に「車中泊」可能な施設がまだまだ限られているからです。
キャンピングカーの良さは、その装備にあると思いますが、他人に迷惑を掛けないように楽しむためにはRVパークやオートキャンプ場などの安全面が確保された施設が不足しています。
無料の施設として、道の駅や高速道路のサービスエリアを一時的に使用する人もいるようですが、一般車両との関係では「モラル」面での意識に違いがあるのも事実です。
こみちとしては、「グレー」な行為は極力避けたいですし、事前に確認できることは確かめて、「気兼ねなく使用できる」環境で楽しみたいと思います。
その際に、利用料金が発生するなら、そこは当然だと感じますし、「無料」を優先するあまり周辺の利用者とトラブルになりたくありません。
そう考えると、キャンピングカーを使っての「自由」にはまだ制限も多く、現時点では自家用車とホテルなどの宿泊施設を使う旅スタイルの方が気兼ねなく楽しめる気がしています。
確かにYouTubeのチャンネル運営を活動資金に考える人にとっては、「収入源」を確保しなければいけません。
その意味では、先に紹介したような「極寒」や「0円」、「ひとり」というようなワードと絡めて、「車中泊」の楽しさや魅力を伝える流れになるのでしょう。
しかしながら、治安維持という意味では、冬の屋外は生命や健康を損ねる可能性が一般的な家屋で暮らすよりも高いでしょうし、車内やテント内で火器を使用して一酸化炭素中毒を発生させてしまうニュースも耳にします。
限られた車内で、その使用方法も異なりますが、「車中泊」と言ってもそのスタイルには違いがあって、コンテンツとして発信したいあまりに「危険」を無意識に招いていまうのも考えものです。
こみち場合、例えば積雪が考えられる地域で車中泊を試みた場合、車に搭載されたFFヒーターの排気口が雪で塞がれないか気になります。
また車全体が雪で覆われ、一時的に酸素の循環が低下した場合の暖房機も危険ではないかと想像します。
言い換えれば、そのリスクや危険回避に対するノウハウや工夫を含めて、「車中泊」を楽しんで欲しいと思いますし、こみち自身は進んで冬の「車中泊」を楽しみたいとは思いません。
そうだとするなら、冬のキャンプ場でバンガローを借りて、そこで安全性を確保しながら「コンテンツ制作」の案を練るでしょう。
キャンピングカーで全国を移動し続ける理由
例えば、個人で会社を立ち上げ、福利厚生の名目でキャンピングカーを所有できたとしても、すぐさま全国をめぐることにはなりません。
「福利厚生」という名目なので、従業員とキャンプしたり、釣りなどと楽しむ目的で、社用車を使うことになるくらいです。
以前から指摘する様に、「ごみ処理」や「給排水の確保」「洗濯事情」などなどキャンピングカーで旅を続けるには通常の生活とは異なる悩みがあって、自宅や職場を捨ててキャンピングカーだけで生活を維持するにはいかに「問題点」を解決できるかがポイントです。
特に収益という面では、YouTubeからの報酬だけで十分なのかも検討項目で、報酬額だけでなく、思わぬ理由で収益化が継続できなくなることも起こり得るからです。
そうなった時に、支出だけが増えてしまえば、旅どころではなくなりますし、旅先で就労できないから考える必要もあります。
特にコロナ禍の影響で、都市部もそうですが、地方都市も就労先を見つけるのも簡単ではないでしょう。
正直、「固定費」をいかに下げられるかが気になります。
例えばプロのカメラマンをしていて、仕事の依頼が減った分、全国各地を巡りながら「作品作り」に時間を使うというのなら、旅続ける意図も生まれるでしょう。
しかし、「広告収入」と収益の根源にした場合、将来性面で課題を先送りしているように感じます。
特に20代30代の方は、「若さ」が永遠に続くと思われるかもしれませんが、「40代や50代」になると、社会との関わり方や働ける職種も絞られてしまうので、それまでに「生産性」をどう築くのかがポイントです。
それはキャンピングカーだけに言えることではありませんが、旅を続ける前に考えておく大切なことです。
まぁ、それくらいコロナ禍によって、働き方が変化し、場合によっては仕事を完全に失ってしまう危険性もあります。
そうならないためにどうすれば良いのか。
キャンピングカーで旅を続け目的は何かを考えて、旅を楽しみたいものです。
こみち自身が介護士なので、職場での安全対策を考えると近所のスーパーまで買い物に行くのも気兼ねします。
その意味では、今は「旅」なんて絶対にできませんし、自粛しか選択肢がありません。
でも旅をしている人には、これからも頑張って欲しいと思いますが、やはり健康管理には気をつけて欲しいです。
不要不急の外出を控えるご時世なので、キャンピングカーでの旅をどう続ける「生き方」にも、真剣に向き合う時期かもしれません。