きっかけは「PCX160」!?
PCXというと、ホンダが製造販売している人気のスクーターで、手軽さと巡航時の快適性を両立させ、チョイ乗りからツーリングにも使えてしまう幅広いライダーに優しいバイクです。
そんなPCXには、125ccモデルの他に160ccモデルが新たに登場します。
バイクに詳しくない人にとって、2台の違いは分かり難いかも知れませんが、簡単に言えば「高速道路」などの自動車専用道路を走れるかどうかが異なります。
そんな風に説明すると、「高速道路なんて乗らないし」だから125ccで十分と思うかもしれません。
しかしながら、首都圏などでは普通に走っているとある区間が「自動車専用道路」となっていて、125 ccのスクーターに乗っていると迂回路に入らなければいけなかったりします。
そのまま侵入すると、区分違反となり減点とか罰金の対象になってしまうのです。
つまり、動力性能の話ではなく、排気量が160ccあることで、国内の道路を気兼ねなく走れる上に、必要なら「高速道路」も使えるので、より快適だったりします。
その恩恵を受ける代わりに、税金や保険の面でコストアップするので、ライダーならどっちが良いかなぁとあれこれ考えてしまうという訳です。
スズキ「バーグマン200」
PCX160は手軽さで快適なスクーターで、高速道路も使えることは先ほども説明した通りです。
しかし、高速道路を走ってみると、400ccクラスのバイクでもトルク感が薄く感じ、少しフワフワと安定性に心許なさを受けます。
もっともそれは、大型バイクのずっりとした乗り味と比較しての話。
ただ、PCX160の万能さが期待大なので、どうしても「もうちょっと」と思ってしまいます。
そんな時に、スズキの隠れた名車「バーグマン200」はもう少し遠乗りにも考慮したモデルです。
排気量アップ分もありますが、車格の違いも加わり、ツーリングでの快適性はバーグマン200の方が好みです。
確かにコンパクトではありますが、ダンデム(2人乗り)も楽しめるでしょう。
PCX160でも可能ですが、コンパクトな車格ということもあって、街乗り中心というコンセプトに感じます。
その点、バーグマン200は単気筒エンジンで高回転型なので、アクセルをひねると一気にエンジンが力を発揮して、バイクをグングンと押し出してくれます。
足を投げ出したまま、真っ直ぐ前を見ているだけで、とても快適な走行を味わえます。
ヤマハ「SR400」
トコトコとした鼓動は、バーグマン200の大きな特徴です。
これが2気筒や4気筒なら、もっとスムーズな走行フィーリングで、さらにクルージングも快適性がアップするでしょう。
200ccの爆発から生み出される「トコトコ感」を耳と身体で感じていると、なんだかヤマハ「SR400」を思い出します。
SR400の特徴といえば、400ccの大きな単気筒エンジンを搭載していること。
しかも始動はキックスタートのみで、ちょっとした手順を踏まえてエンジンを掛けます。
慣れてしまえば気になりませんが、キックスタートのみという設定が、ライダーに不安を与えたりします。
レース車両として使うこともありますが、SR400は積極的にエンジンを回してもそう速く走るバイクではありません。
むしろ、バーグマン200で耳にしたトコトコ感をさらにハッキリと感じながら、流して走るのが似合います。
一定速度で走っていると、排気音がパルス音に聞こえ、独特のサウンドとなってライダーを癒やしてくれます。
今は新車での販売はありますが、例えばSR500のような兄貴分の場合、さらにロングストローク化されたことで、トコトコ感がもっとくっきり聞こえます。
同じ単気筒エンジンを搭載したセローもそうでしたが、「シングルバイクって、やっぱり楽しい」と思います。
大型バイクはさらに個性的!?
SR400のフィーリングが好みなら、2気筒エンジンも面白いでしょう。
4気筒ほど滑らか過ぎず、でも単気筒よりもキビキビ走れるからです。
まして、大型バイクの2気筒モデルには、1気筒あたり400cc以上というものもあって、トコトコ感もSR400 に負けていません。
ハーレーのスポーツスターや、トライアンフのボンネビルなど、快適性アップで乗っていて楽しめるのがポイントです。
ただ乗り出し価格で言えば倍以上違うので、その辺りは懐と求める乗り味で決まります。
個性的なフィーリングを比べると、そこはリッターバイクの独壇場。
コンパクトで軽量な車体を好む人は、中間的な600ccクラスにも注目でしょう。
125ccはコスパに優れている!
やはり125 ccのスクーターは、適度な動力性能と、一般男性なら大き過ぎな車体が魅力でしょう。
初めてでも不安はないですし、少し大きな道路でも、車に付いていけない感覚はありません。
しかもスクーターなら片手を捻るだけなので、すぐに運転にも慣れるでしょう。
車にも乗っている人であれば、車に付けた自動車保険のファミリー特約で、スクーターも加入できりので、コスパに優れています。
160ccや400cc、さらに大きなエンジンを搭載したバイクは、新たに保険選びから始めないといけないので、コスパも含めると125ccスクーターは大きな魅力でしょう。