「旅」は特別なものだった

 「旅」好きだったこみちですが

トコトコ走れるセローが好きで、当時は夫婦で別の色を買い、ツーリングに出かけたりもしていました。

学生時代の思い出をバイクには全く興味がない妻に伝えたくて、中型二輪免許まで取得してもらったのです。

大型バイク店に出かけて、ガエルネのオフロードブーツと白のオフロードヘルメットをおそろいで購入しました。

こみち自身、子どもの頃にBMXをスポーツとして楽しんでいたこともあり、オンロードのヘルメットから買い替えた時は少し新鮮でした。

結局、ロングツーリングよりもショートツーリングがメインとなり、頑丈なオフロードブーツよりも街中でも使えるショートブーツを買い直して、出掛けることが増えていきます。

歳を重ねることで、バイクではなく車を使うようになり、少し長い連休が取れると関東や東北へと足を伸ばしました。

思えば、当時の愛車は中古で買ったハッチバックで、今みたいに「タイプR」のような特別な車ではありませんでした。

1.5リットルの自然吸気で、走行に不便はありませんが、リッターバイクのように強烈な加速を楽しめるものではなく、でも二人で出掛けるには手頃なサイズ感です。

狭い後部席に家から持ち出したタオルケットを二枚を積み込み、夕暮れを迎えると車中泊をしたり、民宿やビジネスホテルを使いながら、全長2000キロくらいの「小さな旅」を楽しみました。

今にして思えば、朝目覚めて身体のあちこちに痛みがあっても、若かったこともありどうにかなりました。

今、同じことをしたら、その痛みで「旅」さえも楽しくないでしょう。

この記事を書いていて、若狭湾から日本海沿いに北上し、能登半島、新潟を抜けて青森を目指すルールや新潟で進路を変えて太平洋側の仙台を目指したりもしていました。

ジムニーを買ったのもこの頃で、距離よりも「いろんな所に行ってみたい」という発想でした。

車を変えて航続距離はぐんと下がりました。

しかもジムニーに乗り始めたのに、山奥の悪路に分けいるような旅は数えるほどで、段々と「旅」そのものが減っていきました。

それからはこみち自身は仕事中心の生活で、10年?それ以上かも知れませんが長いブランクに突入します。

旅のスタイルが変化した!?

自由を楽しむ「旅」は減り、快適な「旅行」を楽しむようになりました。

出発まであと「10分!」。

駅の売店で急いでお弁当を選び、出発を控えた電車に乗り込みます。

どちらが窓側に座るかで揉めるのもお約束で、席に座り安心していると、車窓から見えるホームが動き出して発車を知ります。

不思議なもので、「旅=自由」だったのに、「旅行=非日常」が心地よいなりました。

「ゆっくりできたね!」

旅行を終えて帰宅すると、疲れもありますが非日常から戻って来て安心し、職場へのお土産物を忘れていないか確認します。

「どうだった?」

「なかなか良かったよ!」

出社した日のランタイム、気の合う同僚と行ったばかりの旅行話をします。

段々と旅が旅行に変わり、それが心地よく感じるのも年齢なのかも知れません。

こみち自身、XR600やアフリカツイン、R1200GSがとても欲しい時期がありました。

乗っているだけで「旅」をしている気分になれたからです。

これらの車種も最新版は、廃盤になったり、電子制御満載の車みたいになったりで、当時とはまた異なる魅力を備えたモデルに変わりました。

オフロードは250ccで十分に楽しいんですが、XR600みたいにビックトルクは「鉄馬」に乗っているみたいです。

その流れで言えば、ハーレーのロードキングやトライアンフのボバーなんかも好きだったりしますが、ストイックに「旅」を求めるのではなく、「旅情」に惹かれるのかも知れません。




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