キャンピングカーに乗せた「夢」
実用的な理由でキャンピングカーを選ぶ人がいる一方で、「旅」を目指して購入される人もいるでしょう。
バイクを旅の相棒に選んでいた頃は、ツーリング中もずっと「旅」に浸っていて、時には野宿中に孤独や恐怖を感じることもありました。
むき出しの生身で、誰でも近づける環境ですから、テントでもぐっすり熟睡できなかったんです。
それでも20代の頃ですから、翌日もまた次の目的地まで元気に走り出せていました。
楽しかったなぁと思う反面、中高年になった今、同じことができるかと言うとちょっと厳しいと思いますし、楽しめた部分もスポイルされて、なんだか追われてばかりの旅になってしまうでしょう。
そう考えると、キャンピングカーの魅力って「睡眠」と「安全性」にあると感じます。
1日で1000キロも移動する旅ではなく、100キロ、いや50キロ、いやいや20キロ。
それくらいゆっくりと移動しながら、自分のペースで旅できるのがキャンピングカーの魅力でしょう。
旅の目的地
バイクでのツーリングで、「旅」が点ではなく線だと感じてきました。
車での移動は、まさに「目的地」ありきだと感じたほどです。
その違いは、気温や風、日差しの移ろいがどれだけあったかってこと。
バイクでの旅は、常にそんな移ろいを感じながらなので、街を走り抜ける時と、山や海を眺めて走る時ではまるで異なった感覚に晒されます。
「雨が降りそうだぁ」
空を見上げて、段々と増えて厚くなる雨雲に気付きます。
「きたきた!」
アスファルトに小さなシミができて、早めに雨宿り出来そうな場所へと逃げ込みます。
バイクのシートに横向きで腰掛け、自販機で買った温かいコーヒーを啜りながら雨音と通り過ぎて行く車の列をぼんやりと見つめます。
「兄ちゃん、〇〇から来たの?」
県外ナンバーを見て、声掛けてくれる人も少なくありません。
「気をつけて行けよ!」
「ありがとうございます」
車に乗る機会が増えてドライブに変わると、そんな出会いはもうありません。
どこから来ても、車だから安心で、わざわざ声を掛ける必要もないからでしょうか。
理由はさておき、バイクでの旅は、行き先ばかりではないと感じた数々の思い出です。
だからこそ、キャンピングカーでの旅にどんな目的を乗せるのかは気になります。
単純にぶらっと出かけて、港町の朝市で食材をかって丼物を食べても楽しいのは分かるのですが…。
田舎移住という選択肢
田舎町出身のことみにとって、都会生活は憧れでした。
実際に暮らしてみて、何かと便利ですし欲しいものが手に入ります。
仕事の面では、田舎ではなかなか見つけられない職業も経験しやすいでしょう。
でも、この一年で状況が1段階変化したように思います。
その1つが「リモートワーク」。
田舎でも都会と変わらないチャンスが手に入るようになりました。
今年だからという話ではありませんが、IT関連の職種でなくても、居場所と問われることなく暮らせる時代になったということです。
だったら、キャンピングカーで終の住処を探して巡るのはどうだろう?
仕事さえどこでもできるなら、田舎移住という選択も良いかもしれません。
しかも、高級キャンピングカーを購入するよりも安い物件もたくさん有るからです。
条件もあるとは思いますが、地方自治体からのバックアップを受けられる制度もあったりして、希望に合えばまた1つ将来の選択肢が増えたように思います。
特に中高年世代なら、子育てもひと息つき、リモートワークをしながら働いてみても面白いでしょう。
ベランダでの家庭菜園ではなく、自宅裏で何種類もの野菜を育てるのも楽しいものです。
こみちも一時期、近所の空き農地の一角を借りて、野菜を作っていたことがあります。
自分で作ると楽しいですし、料理もしたくなります。
街に近い田舎ではなく、山や海ばかりが見える田舎移住も、今は知らないだけで新たな発見があるかもしれません。
もしも…。
そんな風にちょっと想像してみるだけでも、今の生活やこれからの暮らしにいい刺激が加わることでしょう。