ただ距離を走るだけではダメで
例えば自己ベストだけを比べても、競技での結果に反映しないことがあるはずです。
と言うも、短距離走でもない限り、フォームは「スプリント」と「ランニング」を使い分けるからです。
2つのフォームの明確な違いはケイデンスなのですが、こみち基準で紹介するとスプリントの場合は220以上になります。
ケイデンスと言うと足を出すテンポを想像するかもしれませんが、ここで重要なのは接地時間になります。
つまり、ランニング以上にスプリントの場合は下ろした足とその上を通過する体とのタイミングが同時です。
ランニングで長い距離を走ると、疲労が蓄積します。
呼吸の粗さや心拍数の上昇も見られますが、最も顕著なのは接地のタイミングがドンドン早くなり、接地時間の長いフォームへと崩れてしまいます。
そうなってしまうと、もうラストスパートを掛けて、フォームをスプリント寄りにしたくても、足を回すことができず、逆にストライド幅を伸ばそうとして余計に接地時間を長くしてしまうことになります。
言ってしまえば、日々のランニングでそれを繰り返していると、競技で競り合った時に他のランナーよりもトップスピードに乗せられないでしょう。
なので、ランニングの終盤は、その前に一度ペースを下げたとしても、必ずスプリントフォームで走り切ることが欠かせません。
加速段階では、太ももを押し下げる動きが大切ですが、それはダメになる時にも似ています。
ポイントは、骨盤の角度や胸の張り方などの姿勢にもあって、猫背とは反対のフォームを心がけます。
骨盤が立つと、しっかり真下で接地できますし、接地後の振り出しもスムーズです。
そうすることで加速を生み出し、ケイデンスを確実に上げられます。
ハムストリングに少し違和感を感じて、あまりしっかりと走れないでいるこみちですが、スプリントフォームを意識して走るとやはりペースはキロ3分20秒を切るくらいまで上がっています。
ランニングフォームのままでは、調子が良くてもキロ3分40秒前後で、接地時に骨盤の押し込みだけではこの辺りが限界です。
つまり、しっかりとペースアップするラストスパートでは、ランニングフォームのままではとてもついて行けません。
太ももも連動させて、より強く地面に足を運ぶ必要があります。
初心者から中級者の違い
ランニングの初心者が中級者になったと言う基準があるとするなら、それは加速で得たスピードを上手く継続させるランニングフォームを作った時です。
こみちの場合、キロ5分ペースからキロ4分40秒くらいで走れている時ですが、キロ5分40秒ペースの時は理想的なフォームでは走れていません。
と言うのも、ケイデンスに差はなくて、ほとんどストライド幅の違いでこれらのペースに分かれてしまいます。
なので、キロ5分40秒ペースで走っていて、理想とするフォームになると自然にペースがキロ4分台に変わっているからです。
最近、ランニングフォームを意識して走っていて、キロ4分15秒ペースに近いと体調がいいと思います。
ですが、疲れていたり、走り始めでまだ体が動いていなかったりすると、このペースにはなりません。
さらにペースアップしてスプリントフォームでは、接地時の反発感もよりしっかりと感じたいので、ソールがグニャと沈んでしまうと気持ち良くありません。
ただ競技志向ではないので、そこは基本的に諦めている部分ですが、切れ味よく足を回して走るにはシューズに求める重さや特性が変わります。
例えば、3000mを12分で走れれば、平均キロ4分ペースで遅い訳ではないでしょう。
でも、同タイムのランナーと競争すると、勝てないことが多はずです。
それはラストスパートの練習って、ランニングフォームで走っていても上達しないからです。
もちろん、ランニングフォームを覚えないと、楽に長く走ることはできないのですが、その後にさらにスプリントフォームを練習するかどうかが実は大切だと思います。
最近はサボっていますが、ラストスパートではキロ3分を切るくらいまで上げる意識があると、こみちの走力ももう少し幅が広がるはずです。