ランニングフォームを作るために

 なぜ『ランニングフォーム』を作るのか?

こみちの個人的な見解としては、「効率的な推進力」を確保するためだと思っています。

ランニングというと「両足を交互に出す」と説明することもできるのですが、それだけの意識で成せることは多くありません。

つまり、同じ体力で筋力である2人のランナーが、「交互に足を出す」意識と「ランニングフォーム」を作って走るとでは、スピードも持久力も格段に異なると思うからです。

こみちはランニングを日課にして9ヶ月が経過しました。

距離にすれば約2300キロ以上を走っています。

例えば今朝も6キロの距離をランニングしたのですが、今のこみちにとって6キロの距離は頑張って走る距離ではなく、朝食までの限られた隙間時間で走れる距離に過ぎません。

なので、昨日は少し時間に余裕があったので12キロのランニングをしました。

つまり走ることに慣れてくると、5キロくらいの距離は無理して走る距離とは感じません。

むしろ、どんなペースで、どんな意識で走るのかを考えることが多く、今日の場合ならスピードを出し過ぎないこととリズム感を意識しました。

縦の意識と横の意識

ランニングをされている方なら、「あのことか?」と気づくかもしれません。

ピッチ走法とストライド走法の違いにも通ずる意識です。

ただ、最近の感覚で言えば、ピッチ走法もストライド走法も正反対のフォームではなく、ストライドとケイデンスのバランスだけでどちらよりと判断することに大きな意味はないとも思います。

ただ、縦の意識と横の意識は正反対で、推進力に対する意識が異なります。

ランニングは前方に進むことを目的としているので、「足を前に出す」ということは正しい動作です。

しかし、横(前方)に移動するために足を前に出すことが正解とは限りません。

なぜならその意識だけでは、足の筋力しか活かせないからです。

少しでも大股で走り、力強く前方向に足を出すことがランニングフォームの基本になってしまうでしょう。

経験談としては、こみちの場合キロ4分40秒くらいでスピード的には限界を迎えました。

それ以上上げられないので、それこそフルマラソンのような目的で、最終目標がサブ4を目指しているのであればいいのかもしれませんが、それだってその後にサブ3と考えるなら縦の意識は避けて通ることはできません。

では縦の意識は、横の意識と何が違うのでしょうか。

最も顕著な違いは、地面に対する意識です。

そして、縦の意識を持ったランニングフォームでは地面への踏み込みが重視されます。

「前に進む」という目的に対して足を前に出す動作は、基本的に足を動かすことになります。

一方で地面への踏み込み動作は、足の動きよりも体重の乗せ方の話です。

ランニングという動作で最もネガティブな要素は体重で、一番厄介な重さをどう回避させるのかが大切です。

足を前に出す横の意識は、体重の負担までも補いながら走ることで、体重を乗せた縦の意識はネガティブな体重を活かそうする走り方です。

結論を言ってしまうと、縦方向の意識に変えて、キロ3分台でも走れるようになりました。

脚力が増して速くなったのではなく、負担になっていた体重をより推進力として活かせるようになった結果です。

「ポン」と弾むこと

いわゆる「ポン」と弾むことは、縦の意識の始まりです。

バウンディングのように、地面に対して乗り込むことでポンと弾めるようになれば、負になりがちな体重を活かして走ることができます。

重い体重を引っ張るのではなく、可能な限り推進力として使うことで、走り方が格段に変化するということです。

ただ、ポンと弾む動作を膝の曲げ伸ばしで行ってしまうと、横の意識になって脚力に頼ってしまいます。

そうではなく、下方向に加えた力を使って推進力にしたいのです。

そのためにはショックを吸収するのではなく、バネのように力を貯めることを意識するべきです。

こみちの場合、最近はアキレス腱を一番使っていると感じますし、体の背面側の筋力が重要だとも感じます。

その上で、腸腰筋を使って前に振り出す力が加われば、よりスピードが上がって素早い動作が必要になった時も対応できる範囲が広がります。

先ずは「ポン」という動作を何のために行うのかを意識してみると、横方向に考えていたランニングが、縦動作に変わると思います。

その上で、推進力のベクトル方向を調整すると、上下も抑えることができるので、より理想的なフォームになっていくと考えています。

こんな記事はいかが?