最近思う「稼ぎ方の変化」について

 下積みから儲けを考える?

例えば、資格取得のように、一念発起して難関資格を取得しても、実は問題点は経営力と営業力の補てんでしょう。

言い換えれば、資格などなくても経営力と営業力があれば、稼ぐことはできてしまいます。

つまり、下積みすることのメリットはたくさんあるものの、それが絶対的な条件ではなく、むしろその後のどう行動するのかが問われているのでしょう。

0円から儲ける難しさ

資金0円で始められる仕事は、自分だけでなく、誰もが始められます。

つまり、簡単に成功するなら、その仕事が一気にメジャーになっているでしょうし、誰も「儲かるよ」とは勧めません。

漫画家が「紙」だけで作品を作り上げるように、厳密にはもちろん「0円」ではありませんが、自身の才能を活かして稼ぐには、それなりの時間と忍耐を伴います。

それが、0円から儲ける難しさになるでしょう。

今はどうか分かりませんが、「せどり」のような中間マージンで儲ける場合、より安く仕入れて、高く売ることができたら理論的には儲かるはずです。

しかし、一定の価値あるモノが値上がりするのは当然で、じゃあそんな人気商品を格安で仕入れる方法ってどこにあるのかが問題です。

例えば、一個あたり10円で仕入れられる商品があって、時にその商品が1万円で売れる。

つまり一個売れたら9990円の利益になるとしましょう。

でもそこには注意するべきポイントがあって、例えば仕入れ単位が1万個で、つまり一回発注すると10万円になり、1万個の商品が仕入先から届きます。

すると、それを自宅に置きたくてもスペース的に難しい場合、倉庫を借りるということも必要でしょう。

ではその家賃がいくらなのかという話です。

1万円の商品を1万個売却できれば、計算上は1億円の利益。

倉庫の賃料が月に100万円として、一年で1200万円。

つまり、約8年で売却できれば8年間での最終利益が400万円になる商売です。

一方で、販売開始から一年間後、売れた商品が100個だったら、売上は100万円ですが、倉庫費用は1200万円ですから、最終的な利益はマイナス1100万円となります。

倉庫代にしていますが、注文を受けて発送するまでのコストを含めていない計算なので、人を雇わないですべての注文を自身で行うという試算です。

ここで何が言いたいのかというと、そう儲ける仕事って無いということ。

0円で始められる仕事はなかなか評価されるまで時間が掛かり、せどりのように既存の価値に利益を上乗せして販売するのも、センスやタイミングが問われます。

キャンプブームが再来した時にも…

プライベートなキャンプ場を持つことが流行りました。

誰か他のキャンパーとも遭遇しないプライベートスペースなら、なお大自然を満喫できるでしょう。

例えば、キャンプをする意味では、テントを張って、焚き火ができて、最低限で言えばそれを満たせば済んでしまいます。

東京ドームと同じ広さが200万円で購入できたら安いと感じでしょう。

一方で、都心からアクセスする場合、片道500キロで、高速代5000円を使って3時間の距離だとして、年間に何回そのプライベートのキャンプ場を訪れることができるでしょうか。

200万円という金額をどれくらい貴重に思うかでも異なりますが、あまりに転用できない(ガスや上下水道の整わない)土地では、キャンプ以外の目的では利用方法も限られます。

ここでポイント。

より多くの目的に合致するモノほど、その評価は高く、しかも価格も高額になります。

つまり、使用用途と制限することで、ピンポイントで価値を見出せれば、欲しい人にはそれなりの評価が得られ、しかも市場価格よりも上乗せできます。

例えばバイクの中でも旧車などは、好きな人には新車よりも価値あるモノですし、時にそのバイクの新車当時の販売価格以上で取引されます。

同様のことがギターなどにも通じますが、とは言え既に市場価格が存在し、人気のあるアンティークなギターを手に入れるにはそれなりのコネや営業力が不可欠です。

つまり結論的なことを言ってしまうと、もう今から参入して業界トップにはなれませんし、一人や数名で始められる規模の仕事ではありません。

これだけ中間マージンを目論む人が増えれば、あくまでも偶発的に価値あるモノが手に入り、それを欲しい人へ売却すると言う稼ぎ方があるに過ぎません。

つまり、価値ある商品を安く仕入れる方法がそもそも難しいことに気付きます。

先の例で、10円で仕入れられる商品も、誰かが1000円で売却したら、もう1万円では売れない可能性が高まります。

在庫を残してしまうくらいなら、処分して現金化したいと思うからでしょう。

すると、当初1億円を見込んだ計画も、利益は1000万円まで下落し、倉庫代との絡みで言えば、一年でも赤字になる計算です。

youtube コンテンツの有能性

儲けられる仕事を見つける意味では、youtube コンテンツはやはり有能でしょう。

「〇〇しました」という内容だけで価値を作るのは、簡単ではありませんが、もしもできたなら、それを求める視聴者に有益なコンテンツになり得るからです。

幅広い視聴者向けに評価される類いではなくても、そこに興味や面白さを感じてくれる人がいたなら、ビジネスになり得ることがポイントです。

人が歌で稼ぐ場合、これまでは歌手になるまで下積みがあって、デビューしてもプロモーションがあって、その後売れて初めてビジネスになります。

一方で、そんな従来の方法ではなく、カラオケ店で楽しんでいる姿を撮影し、そこに価値を見出せれば、youtube ではコンテンツとなり収益に繋がります。

つまり、売れる根拠を問うのではなく、売れている現実が重要なのです。

おじいちゃんとおばあちゃんが縁側でお茶しているだけでも、それを観ていたい人がいれば、結果的にビジネスになり得ます。

逆に有名人が特別なことをしても、結果的に誰も見なければ、縁側トークの方が稼げることになるでしょう。

ここでポイント。

自分が考える価値よりも、人が興味を持ってくれることが大切です。

そんな内容を狙ってできたら良いのですが、先ずは自分が本気で楽しいと思うことをしてみましょう。

でもそこに本気で向き合うのが意外と大変で、誰にでもできないことだと気付かされます。

だからこそ、好きなことから選んで、どっぷりとその魅力に浸ってみることでしょう。




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