失敗して分かった『YouTube 』の成功パターンの深掘り

 もう10年前のセオリーは通用しない!?

既に知名度があるチャンネルを運営しているYouTuber の成功体験は、今から始める新米YouTuber の参考にはならないでしょう。

ブランディング(チャンネルの優位性をアップ)する際のポイントとして、視聴者の興味あるコンテンツであることが求められます。

既に知名度があり人気があるチャンネルの場合、視聴者もその内容を理解して視聴するので、再生回数も短時間で伸びていきます。

一方で、仮にほぼ同じ内容のコンテンツを無名のチャンネルで行ったら、どんな反応になるでしょうか。

おそらくですが、視聴回数は比較にならないくらい伸びないでしょう。

理由は簡単で、チャンネルの評価が一定のルールで行われるものではなく、むしろ「ブランディング」によって出来上がった評価で増幅される傾向だからです。

例えるなら、3000円で販売される洋服がアパレルブランドから売り出されたとして、その現物を見定めて購入する商品が決まるのが一般的な消費行動です。

しかし、どうやらYouTube は少し特殊で、それこそ「雑誌に掲載されていた」とか「有名人が着ていた」というような要素が結果を大きく左右させます。

それがつまり、「人気のチャンネル」の真似だけでは人気を獲得できない理由だと思います。

ブランディングだけでは難しいのが今のYouTube かも!?

成功するチャンネルを作りたいなら、今の時代に合ったセオリーを取り入れることです。

偶発ではなく、高い確率で成功を目指すなら、「個人チャンネルとして」ではなく、もう少し役割分担された組織でなければいけません。

最近、個人的にワイヤレスイヤホンに興味が戻って来て、YouTube チャンネルをあれこれと繰り返し観ていました。

音楽視聴という目的で評価するにしても、アーティストの意図する正確な音色を目指すのか、聴いていて気分爽快になりたいのか、ながら聞きして勉強したいのかなど、イヤホンを使う目的さえ様々です。

つまり、目的を区別しないでランキング化しても、実際に望んでいるイヤホンを見つかられるとは限りません。

こみちの場合、以前まで使っていた有線ヘッドホンを装着し、とりあえず曲を聴いてみました。

いつも使う100円ショップのイヤホンよりも何十倍も高いモノですが、正直なところ、劇的に良い音になったとは感じません。

しかし、しばらく聴いてから、もう一度安価なイヤホンに戻った時に、「音がぼんやりとしている」と感じました。

それは音量の差ではなく、どれだけ音が濁っているのかという意味で、安価なイヤホンはぼやけた音質なのです。

でもそのぼやけた音の中にも「正しい音」が含まれているので、直ぐに「ダメ」とは感じませんし、それなりに聞いていられます。

それはきっと、脳内で音楽を再構築していて、求めている音だけを無意識に拾い集めているのでしょう。

だからこみちの場合、どんな値段のイヤホンでも不満なくそれなりに使うことができます。

例えば、3万円を超えるようなイヤホンであっても、数百万円のスピーカーを使った音響機器には敵いません。

言うなれば、スケール感が桁違いです。

でも、3万円のイヤホンと1000円のイヤホンでも、確かに音は異なります。

つまり、音質は5点満点の4.9点というレビューも、イヤホンとしての評価です。

いろんな人のレビューを見て回る間に気づいたことは、レビューする人が考える理想のイヤホン像があって、それは微妙に評価した時のコメントからも感じ取れます。

普段から、高音質な環境で音楽を聴いている人は、イヤホンにも「楽器」に似た感覚で評価しています。

また、普段の生活環境でワイヤレスの特徴を活かす人は、連続再生時間やノイズキャンセリングの効果など一般人が求めるであろう音質を上限にして、使い勝手に着目していたりします。

こみちはギターも好きなのですが、趣味レベルのこみちが思う良いギターとは、高音質であることではありません。

ギターを演奏される方なら分かってもらえると思いますが、木で作られたギターは湿度管理が求められます。

日光が差し込む窓際に置くなどあり得ませんし、できるなら温度も湿度も管理できないと「良いギター」を維持させることができません。

つまり、高額なギターを買うことよりも、維持管理できるのかがもっと重要だったりします。

でも一般的、ギターの評価で、維持管理の話は出て来ません。

ある意味でそれは所有しながら覚えることで、「良いギターを手に入れたい」と思う頃にはそこまで考えて悩むのが楽しいのです。

実際、トーンバーを極限まで削ったギターは、よく響きます。

しかしながら、それだけ癖が付きやすく、管理する人も選びます。

だからこそ、良いギターを所有している人を見て、「凄いギターですね!」と感心するのです。

でもそれは、「楽器」という扱いでの話。

普段使いなら、タフさも重要です。

つまり、イヤホンにはその両面があって、「良いイヤホンとは?」の答えも一択ではありません。

ではYouTube に話を戻すと、現在のYouTube で何が求められて支持されているのでしょうか。

例えば、自動車メーカーが運営しているチャンネルのコンテンツよりも、一般人が運営しているチャンネルの方が支持されるのはなぜでしょう。

その商品についてより詳しく理解しているのは製造しているメーカーに間違いありません。

そんな中で、雑誌などでレビュー記事書いているプロのレビューがYouTube にも増えました。

バックボーンとなる潤沢な経験と知識から、その車の評価を紹介してくれます。

一方で、一般人から見れば、操作パネルの使い勝手が頂けないという評価になります。

ある意味でそれは的確な指摘すすが、前作からフルモデルチェンジしたコンセプトからは外れていたりします。

流れを知るプロのレビュアーは、操作パネルの是非以上に、メーカーが提案する内容について言及するでしょう。

でも、こみちのように、車について何も分からない人にとっては、内部で何がどう変化したかよりも、見える部分の評価が気になります。

つまり、操作パネルに「指紋がつきやすい」ということが低評価になるのです。

一般人目線で作られるコンテンツを視聴すると、多くの人が「なるほど!」と共感できるのは再生回数にも反映されます。

では、メーカーが内部的な開発を無視して、見える部分だけを重視したらどうなるでしょうか。

一時的に低価格の商品を販売できるかもしてませんが、故障や不具合に対してユーザーが補償内容を選んで購入するようなシステムになり、結局は現状と同等の品質を得るには同額のコストが掛かるでしょう。

その意味では、自社の産業を維持し発展させるためにも、メーカーは「流れ」を無視することはできません。

その「流れ」が変化していて、「特別感」よりも「汎用性」に振られている気がします。

今後考えられる成功パターンは両極端していく!?

それこそ、組織化されたパターンは、個人が真似ることはできません。

つまり、両極端の片方は無いに等しいということです。

もう片方ですが、それが「ニッチ戦略」です。

反響を意識して大衆化を目指すのではなく、分かってくれる人向けに特化したチャンネルにするのです。

例えば「お弁当作り」を扱うチャンネルでも、さらに内容を絞って「男子高校生も満足できる」とか、「野菜たっぷり」とか、他のチャンネルには無い特徴を見出すことです。

実際、弁当作りで検索する人は、関連するチャンネルも覗いてくれます。

さらに言えば、少し内容が意図するものでなくても、興味があるテーマなら見たくなるからです。

どこにでもあるチャンネルにしても、もう人気チャンネルには追いつきません。

だったら、独自路線で継続することが大切です。

それこそ低評価を付けられても、観てくれることに感謝して頑張ることがポイントです。



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