結論はハイエースベースのキャンピングカー!?
旅のスタイルを幅広く考えると、車中泊できるハイエースベースのキャンピングカー(全長5メートル以下)は利便性に優れている。
例えば、OMCが販売している「北斗」や「銀河」、「ナロー銀河」などが挙げられる。
キャンピングカーというと、利便性に富んだハイエースベースのバンコンと、居住性に優れたトラックベースのキャブコンがある。
日本特種ボディーの新型サクラは、そんなキャブコンのキャンピングカーとして理想的な居住環境を確保していると思うが、全長が5メートルを少しオーバーする。
屋外の駐車場であれば、5メートル枠の一般的なスペースでもぎりぎり停めることはできるが、やはりバンコンで5メートル以下のキャンピングカーとは駐車場探しで難儀しそうだ。
停車している時は広くて困ることはないが、例えば道の駅で「仮眠」するとしても、駐車枠組み一杯になるサイズは混み合う時などは不便になる。
道の駅を使うにしても、平坦な場所が良いし、トイレやトラックに近すぎても音が気になる。
ボディーサイズが大きいと、どうしても避けたいエリアが多くなり、場合によってはその道の駅を諦めるということもあるだろう。
もう一つが、車中泊ではなく、ビジネスホテルなどを利用し、車を指定された駐車場に停めるという時だ。
意外と5メートルを超えると、一般車両とは別の扱いになる。
確か新型サクラの場合は20センチ前後なので、絶対に停められないほどではないものの、フェリーにしても「5メートル」で乗船代を分けていたり、その差が意外とある。
つまり、キャブコンを選ぶなら、旅先でも車中泊をメインに考える旅スタイルだろう。
一方のハイエースを選ぶ場合、ビジネスホテルやネットカフェが夫婦二人で一泊6000円くらいで見つかることもある。
そこは車中泊よりも快適に寝られるはずだから、ハイエースなら条件と気分次第で宿泊施設も上手く混ぜて使える。
快活クラブの部屋には、鍵付きなども選べて、安心して眠れる空間が手に入る。
しかもサイトで確認した所、割と全国に店舗があるので、車中泊では疲れそうな時などは、状況によって使い分けすると良いだろう。
そんな意味で、キャンピングカーそのものの快適性で選ぶよりも、5メートル以下で車高もある程度抑えられた車体なら、立体駐車場を含めても選びやすくなる。
キャンピングカーとミニバンの違いって!?
現実的な意味で、ハイエースのキャンピングカーとミニバンの違いはどこにあるだろうか。
「仮眠」レベルで夫婦という条件なら、そう大きな違いは感じないだろう。
「仮眠」を超えて、車内で食事や仕事をする場合、「移動できる空間」の有無や、トイレのあるなし、電子レンジでの調理、エアコン、FFヒーターなどが違う。
かと言って、ハイエースのキャンピングカーで、鍋振りするような料理をする人は珍しいと思うし、快適な装備とは言え、基本は惣菜などを買って食べるというスタンスだ。
特に雨降りの日などは、マイカーではトイレの度に外に行くしかない。
夜に車中泊していると、女性はトイレを使うのも一苦労だ。
車内に簡易的なトイレでもあれば、そのメリットは男性では分かりにくいだろう。
ハイエースのキャンピングカーに折り畳み自転車も乗せれば…
例えば、ダホンのK3という自転車は折り畳めるタイプの自転車ながら、3速の変速機がついている。
片道20キロくらいなら、車ではなく自転車での移動もできる。
しかもk3は、小さくなって折り畳めるから、駅近くの駐車場にハイエースを停めて、そこから電車移動し、さらに駅を出たら自転車を使う。
この組み合わせができれば、旅スタイルは格段に選択肢が増えるだろう。
キャンピングカーではなくマイカーを選ぶと、やはり長旅の荷物は嵩張るし、車中泊する時は寝心地で劣ってしまう。
もしかすると夫婦ではなくひとり旅なら、依然として制約はあるけれど、マイカーでも不便の少ない旅ができる。
特に週末一泊だけという旅スタイルなら、キャンピングカーでなくても旅を楽しむ環境が手に入る。
最終的にナローの銀河かミドルルーフの北部で悩む!?
車幅が異なるナローとワイド。
ナロー銀河はハイエースで最もコンパクトなボディーサイズで、ミニバンと変わらないから運転もしやすい。
ワイドになると、狭い道では神経を使う。
ナロー銀河に比べて、ワイドの北斗は、常設ベッドの幅が5センチ増えるみたいで、寝返りの打ちやすさを含めると、安眠なのはゆとりある北斗だろう。