「車旅」の目的を決める!?

 失敗する原因は同じ!?

YouTube で「車旅」と検索すると、多くの人がすでに「車旅」を始めている。

再生回数に着目すると、最近の流行り「車中泊」を追い風に考えても、そう伸びているという印象は少ない。

趣味としての「車旅」という位置づけなら分かるが、収益化を見越しての「車旅」なら、採算はとれていないだろう。

どこかに出掛けのか好きで、その時のワクワクした気分を誰かにも共感してもらうというコンセプトならまだしも、その先を望むならもはや「スタート」から見直さないと難しそうだ。

成功例に学ぶ

今回、「車旅」のチャンネルで参考になったのは、「旅する家の物語」。

このチャンネルは、とても大切なことを教えてくれる。

先ず、「車旅」というワードから「車中泊」ではなく、「旅とは何か?」を問うている。

そして、チャンネル名にも着目。「旅する家の物語」というネーミングに、「旅とは何か?」の彼なりの答えが隠されていた。

1つには、「車旅」における「旅」を、旅先に求めていない。

つまり、旅だからと言って、どこか観光地を巡るような答えを出していない。

むしろ、精神的な意味での「旅」に着目していると感じる。

2つ目には、「旅」から「自由」を見つけ、さらに「生み出す」という価値観を探し出した。

それは、既製品のキャンピングカーを選ぶことはしないで、軽トラックの荷台に小屋を背負わせるスタイルを選んだ。

夏場のエアコンやFFヒーターなど、キャンピングカーなら当たり前になっている装備も省く。

そうすることで、「自由」をDIYで作ることができた。

YouTube には、同じDIYでもっと本格的なキャンピングカーを製作しているチャンネルもあるが、「旅する家の物語」というチャンネル名にもあるように、大切にしたいのは満たされた環境ではなく、「家」を連れて行く「車旅」なのだ。

実際にいくつか動画を見せてもらった。

人気チャンネル狙うなら、視聴者を飽きさせないような演出が必須。

しかし、「旅する家の物語」では、演者自身が動画内で話ない。

代わりに画面脇に字幕が出てくる。

そう、忘れていけないのは、インサート映像に映える内外装、そして家具や食器に木や金属の良さが生かされている。

そして気付かされたのは、「旅の終わり」である。

ここで言うのは最終回という意味ではなく、「自由」に包まれた車旅を始めたけれど、この旅が「どこに向かっているのか?」だ。

以前、これからキャンピングカーを使ってチャンネル運営する時に、「移動」にこだわらず、例えばずっと庭先に停めたままで、車内で起こるエピソードで物語を作るドラマ風を提案した。

YouTube はフィクションを否定しないだろうから、何もすべてをノンフィクションにする必要はない。

「車旅」で言えば、車で旅している気分になって、リラックスした気持ちになれたら視聴者は満足してくれるだろう。

冬なら「極寒」とか、夏なら「灼熱」という場面で、四季を感じさせながら楽しく視聴できる方が断然面白い。

その点では既製品のキャンピングカーのように快適な環境を手に入れてしまうと、見ている方は「車旅」らしさを感じられない。

ある意味、ここがポイントで、車中泊している人が心地よいのか、見ている人が心地よい良いのかを決めるべきだ。

YouTube チャンネルを運営するのが目的なら、それこそ「快適」は視聴者に与えられる。

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