その「モーターホーム」は持続可能ですか?
まず、どんなタイプの「モーターホーム」が自分に適しているのかの前に、その「モーターホーム」がどれくらい持続可能なのかを見極める必要があります。
というのも、戸建て住宅、マンション、アパートと広さや間取りに差はあっても、一般的に「持続可能」な住まいであり、少なくとも数年先までその場所を生活基盤として自身のこれからの暮らしを始めることができるでしょう。
当初、もう数年前の話ですが、こみちは「キャンピングカー」を「移動できるオフィス」として考え、それこそ地域や時間に縛られない仕事を見つけられたら、全国各地を旅しながら今までとは異なった人生に出会えるように思っていました。
中には特定の仕事を「YouTube の動画制作」に絞り込み、旅しながらその土地での出会いを魅力的なコンテンツとして配信している方も見かけます。
しかし、こみちの情報収集力が乏しいこともあって、そのようなスタイルで成功(生活を継続)している人はある意味で限られています。
逆に、キャンピングカー購入を機に「日本一周を始めます」というような流れで、各地を移動しながら生活し、しかも仕事としても成立させたいと目論む人も増えました。
多分、キャンピングカーという乗り物は、モーターホームに含まれる一形態であって、完全に一致する機能を満たしてはいません。
というのも、国産のキャンピングカーで洗濯機を搭載したモデルは聞きません。
そこにはキャンピングカーに搭載されたタンク容量がネックになっているからでしょう。
国内の使用を考えるなら、あえて洗濯機を搭載するよりも、各地にあるコインランドリーを利用した方がメリットも多く、また多くのオーナーが予定している車旅がそもそも長期間を想定しないことも考えられます。
持続可能なモーターホームと、それこそ一週間とか週末利用を想定したキャンピングカーでは設計のコンセプトも満たすべき条件もかなり異なります。
それは、街中での利便性を考えた時に、一般の車両と同じ5メートル以下の駐車スペースに停められるかが大きなポイントで、例えば居住性を特化した海外の大きなキャンピングカーでは停車する場所探しで制限されます。
例えば、nutsRVのボーダーバンクスの車内に入ると、それこそ少し狭いワンルームにいるようで、一人ならもちろん、夫婦でも工夫次第で十分に住めるような空間があります。
一方で、もう少しコンパクトな5メートル以下のキャンピングカーは、写真や映像では十分に思えても、実際に中に入るとどうしても「家」というよりも「快適なテント」という印象です。
「車内でも簡単な調理ができる」
車として考えると驚きの事実ですが、家として考えれば当たり前で、今時なら冷蔵庫や電子レンジ、エアコンもマストアイテムです。
休日のこみちは本当に動きません。
それこそ料理をしたりトイレに入る時は別ですが、それ以外は縦横1mあれば居られるほどです。
例えば、そのスペースで一日中文章やイラストを書いていられます。
実際、乗用車の後部席を即席のオフィス空間にして、朝から夕方まで仕事をしたこともあります。
ただ、これが一週間、一ヶ月と続いた時に、虚しくなったり、人恋しくなったりすることはないでしょうか。
そんな時には車から離れて、散歩や散策で気分を紛らわせるという方法も思いつきますが、実際にしてみてマイナスの感情が解消されることはありませんでした。
結局は自宅に戻って、いつもの定位置に収まり、好きな音楽や本などを楽しむことで段々とリラックスできます。
それこそ、装備がどれだけ充実しているのかではなく、その場所で「継続して生活できるのか」は、それこそしてみないと結論が出ません。
中には車上生活を何年も続けていける人だっているでしょうし、「固定化された」住まい故に落ち着けるという人もいるはずです。
その意味では、自宅を持ちながらキャンピングカーも維持する場合、それなりの収入とライフスタイルの融通が求められます。
週末は必ずキャンピングカーで出掛けるって案外大変で、それこそ月一とか3ヶ月に一回って感じになるでしょう。
こみちなんかだと、それこそコロナが関係ないのであれば、各地のホテルや民宿を泊まり歩く方が好きです。
電車移動、バス移動、徒歩でも移動しながら、旅した方がその土地特有の風を感じられます。
好み問題ですけどね。