「自由」とは何か?
最近、「自由」とは、自分自身と他者との間柄で、その関係性を自身がどれくらい維持しているのかではないかと思っています。
つまり、サラリーマンになると、決められた時間に家を出て、勤務先へと向かわなければいけません。
それが自身の意思である時は問題ありませんが、「行きたくない」と思った時にもやはり行かねければ迷惑な行為となってしまうでしょう。
それがリモートワークが浸透し、居場所とは無関係に「仕事」をすればいいのではないかと多くの人が体験し、緊急事態宣言の解除によって再び勤務を強いられて、時に「不自由」を感じたかもしれません。
とは言え、仕事というのは、「その場に居る」ということも大きな価値であり、結果だけを問われる仕事という方が実は少ないかもしれません。
個人的には、ライターのような仕事なら自宅でもできそうに思いますが、それはwebライターのような場合であって、通常のライターは依頼を受けると取材や資料集めなどのために割と移動が伴います。
また、詳しい人に話を直接聞きたいなら、アポイントを取って取材を申し込み、必要に応じてはかなりの移動を強いられることも避けられません。
イラストレーターの仕事も同じで、数回ある打ち合わせの時に、制作した「イラスト」を見せるだけで良いのは、名前のある有名なイラストレーターに限られ、まだ駆け出しの新米イラストレーターなら足を運んで仕事をするというメリットもたくさんあるのです。
そんな風に考えると、居場所を問われないで仕事ができる環境を作ることがどれくらい特殊で、簡単ではないことか分かるでしょう。
いずれにしても、他人とのつながりが、納品物だけしかないという仕事の仕方は、それこそ先が広がり難いですし、お得な仕事を振られることも少ないでしょう。
それだけに、今は評価されていても、その状態を維持するためにも、支えてくれる会社や個人と繋がっていることが大切なのです。
意外と「自由」も度を超えてしまうと、「孤独」になってしまいます。
収益化するにしても
例えば個人で何かビジネスを始めたとしましょう。
それはフリーランスという立場で、申告も最も簡素にできる「白色申告」だとします。
もちろんそれでも年収が200万円くらいなら、個人的には手間を考えたら悪い選択肢ではないと思います。
しかし、売上が上がれば、「青色申告」になり、法人を立ち上げることでより効率的な経営に目を向けるでしょう。
法人格は1000万円くらいの売上からとどこかで聞いたことがありますが、法人税と所得税との関係から指摘されるのかもしれません。
いずれにしても、収益が伸びて来た時に、「個人」であることを減らし、「社名」を前面に押し出すことで、法人格のメリットをさらに得ることができます。
YouTuber の未来
正直言って、中高年になると未来よりも「今」を考えて行動した方が良い結果になるでしょう。
しかし、例えば20代のカップルで人気YouTuber になったとして、いつまでYouTube を主戦場として活動するのかが悩みになってしまいます。
というのも、10年後に今と同じサービスがgoogle から提供されるのかも疑問ですし、視聴者と成長と共に、求めるコンテンツにも変化が見られ、かと言って過去のコンテンツが残される現状では、同じネタを何度も焼き直しすることも難しいからです。
ネットでは時折、更新を継続できないトラブルに巻き込まれるなど、活動が制限される可能性も否定できません。
とは言え、テレビとは異なる魅力があるYouTube の良さは、個々の趣味や嗜好に合った動画を楽しめることでしょう。
幅広い年代に視聴されることを意識して制作されたテレビ番組にはない魅力です。
しかし風潮としてテレビタレントも参入し、どこか「楽屋裏」っぽい雰囲気で、テレビの番外編というような位置付けのコンテンツが増えてきて、結果的にも一般のチャンネルオーナーも底上げされた形になりました。
こみちのような完全に趣味的なチャンネル運営では、本日2021年の10月13日現在で、登録者数が「42」となり感謝しているところですが、それこそ1000人を超えるつもりなら、根本的に作り方を見直す必要があるでしょう。
そして、職業としてこれから始めても成立するのか気になるところですが、「絵を描く」という部分にこだわってしまうと厳しいように思えます。
と言うのも、他の分野とは異なり、絵も画材を使ったものや商品レビューと絡ませるなど、どちらかといえば「絵」が主体ではないチャンネルの方が見かけますし、似顔絵などをアップしていた人も最近では更新期間が空いている人の方が多いように感じます。
その背景には、視聴者の属性や嗜好にも関係しているでしょう。
近年、ゲームの画像は実写を思わせる品質で、むしろそれを基準に触れる年代には、何となく似ている似顔絵ではインパクトが少ないようです。
龍が如くに登場するキャラクターなど、誰をモデルにしているのかはっきりと分かるクオリティです。