「JTB」と言えば旅行誌「るるぶ」を思い浮かべる!?

 「JTB」に着目した理由

「JTB」のことを耳にしたことがある人は多い。

クレジットカードの「JCB」と混同する人もいるかも知れないが、「るるぶ」と聞けばもっと親しみを感じるのではないだろうか。

中高年のこみちにとって、特に20代に行った旅行はるるぶが元になっている。

当時はインターネットもなかったから、行きたい地域を決めたら「るるぶ」を買って来て、それを眺めながら行き先を決めるのだ。

一冊手に入れれば、宿泊施設も食事処も、観光スポットも簡単に見つけられる。

しかも分かりやすい地図も付いているから、ナビがなかった時代でも安心して遠出を楽しめた。

今にして思えば、道に迷って通りがかった人に「〇〇はどう行けば?」と聞いたりしたこともある。

「それなら、この道を…」

わずかな会話ではあるが、現地の人との触れ合いは「旅」の要素の一つだった。

そんなこともナビやスマホが登場したことで、随分と変化したように思う。

まぁ、わざわざ誰かに道を聞かなくても、「検索」で何から何まで情報が得られるからだ。

そうだと思っていても、もう一度「JTB」という会社を発端に、「旅とは?」に対する答えを見つけてみたい。

「日本一周」が教えてくれるもの

こみち自身も不完全ながら過去に「日本一周」をしている。

何を持って「日本一周」とするかは個人の基準によると思うが、今にして思えばあの「旅」を「日本一周」と呼ぶのは少し違うと感じる。

ではどんな旅をすれば「日本一周」に相応しいものとなるだろうか。

実はこの話題に行き着いた理由があって、昨日に掲載した記事でYouTube上でバンライフを楽しむ人々を調べてみた。

人数、関係性、使用する車や旅のスタイル、さらには旅中の収益についても確認してみたのだ。

結論としては、キャンピングカー(若い世代はバンコンが多い)を購入したり、中古のハイエースを自分でDIYし、ベッドや棚を設置したりして旅を楽しんでいる。

道の駅などに行けば、最近は車内でスマホをいじったり、ゲームや読書をしている人を多く見かける。

中にはアイドリングしたままで、すぐ隣に止めると耳障りに感じることも少なくない。

今は4月でまだまだ寒い日もある。しかし、少し日が照った時は車内の温度はかなり上昇する。

窓を開ければどうにか過ごせるが、雨の日や夜間帯になれば、エアコンを使うことになるのは避けられない。

つまり、キャンピングカーにしろ一般車両を使うにしろ、長旅となればそれだけ「装備」が快適さに大きな影響を与える。

中古車でも旅に出るには十分だが、暑さ寒さが外装だけで仕切られているのだから、どうしてもエアコンを使いたくなるだろう。

アイドリングがそれなりに耳障りだと分かっていても、コストを抑えて旅するということは、そんな状況になることも気づくべきだ。

狭い国内旅では発電機を気兼ねなく動かせる状況は珍しいし、アイドリングでさえ気になってしまう。

キャンピングカーを選ぶ時、いかに騒音や振動が発生しないか、カタログや停車させている時には気づかない細かな部分で、価格以上のメリットがあるのだろう。

少し話が逸れてしまったが、日本一周を気持ちよく楽しむには、それに応じた装備や準備も必要だと分かってくる。

実にところ、「日本一周」目的や動機に疑問を感じていた。

もちろんかつて同じようなことをしたくらいだから「旅」が嫌いなのではない。

単純に「日本一周」をどれくらいの人が欲しているのだろうかと思ったのだ。

YouTube を眺めていて見つけたのだが、チャーミングな女性が車内で簡単な料理をしているコンテンツに驚くほどの再生回数とコメントを集まっていた。

実際にしばらく彼女の様子を眺めていると、気づけば「また観てね!」と笑顔で手を振っている。

別の動画では、夫婦旅の様子が映し出され、行く先々で絶妙な掛け合いが楽しめる。

こんな二人の旅を脇から覗かせてもらっている感覚で、時々カメラ目線で「また、勝手に怒っているよ!」と相方の機嫌が悪くなって、それを視聴者に説明してくれる。

でもそんな二人の関係が、そこにあるのではないけれど、とても親しみやすくて観ていたいと思ってしまうのだ。

そんな風に思った時に、「旅」を見たいというよりも、人としての魅力に惹かれているのではと感じる。

本当に「日本一周」でないと達成できないのか?

そう考えると、「日本一周」そのものに魅力を感じ、見てくれる人と共感し合えるように思い過ぎてしまう。

実際、「日本一周」を掲げて断念している人も多いし、達成した場合でも思うように再生回数を集められていないことも目にする。

キャラクターとして人目を集めらる才能がある人は、どんな形でも人気者になれるが、凡人のこみちには少し作戦を練らないと勝算は望めない。

改めて「るるぶ」に注目!?

ご存知だろうか。

docomoが提供している「dマガジン」では、いつでも旅行誌「るるぶ」が読み放題なのだ。

時代も変わったなぁと思う反面、最近は気になる地域があると「るるぶ」でも調べてみる。

少なくとも、旅行に長けたるるぶの編集員が、その地域の宿や食事、観光先の情報を集めている。

それはある意味で「日本一周」又は「国内旅」の方法を提案してくれているとも言える。

特にその地域で外せない内容は、表紙にも大きく取り上げられていて、そこを知らずにその地域を語るべからずと言われているようだ。

近年では、「旅を楽しむ」というスタイルに加えて、「旅の楽しみを伝える」というスタイルmも増えている。

キャンピングカーを使って、一般車両でも、これからどんな旅をどんな視点で見せればいいのか。

「るるぶ」が示すスタイルをじっくりと観察してみよう。


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