キャンピングカーの活用スタイルから探す
キャンピングカー選びでポイントになるのは、一回の使用時間ではないかと思います。
例えば経験的なことを言えば、コンパクトカーで夫婦が前席と後席に分かれて使えば、数時間のパソコン仕事もできるでしょう。
また、弁当やパンなど、簡単に食べられるものであれば、そこで食事もできてしまいます。
しかし、問題になるには、車中泊や雨降り夜間帯でのトイレなどが絡んで来た時でしょう。
成人男性であれば、公園などのトイレでも用を足せますが、女性の場合はそれなりに気を使うこともあるからです。
実際、軽自動車のジムニーで夫婦が就寝するのは厳しかったですし、もちろん着座したままでシートを倒して仮眠は可能ですが、それは一回限りが良いところでしょう。
では、アルファードクラスの3列シートを備えたワンボックスをフラットにすればいいかというと、例えばより寝心地を良くするためにマットレスなどを使うとして、その寝心地ならある人には十分でしょうし、ある人には自宅とは程遠いと感じるはずです。
寝心地というのはとても奥が深く、自宅でも床に布団を敷いている人とベッドを使っている人でも感覚は大きく違います。
知らなければそれでもいいと思えるのですが、上質さを知った人ほど明確に違いを感じるでしょう。
つまり、1000万円を超える高級なキャンピングカーを選んだとしても、その寝心地に満足できない可能性もあるということで、場合によってはビルダーと別途相談し、快適な就職につながる改造も必要になります。
その部分まで考慮すると、ビルダーとしての「経験値や改造力」が問われます。
例えば海外モデルを輸入販売している代理店的な店舗で、そのような調整までできるのかも気になるからです。
つまり、キャンピングカー選びで問題になるのは、悪天候や就寝まで幅広い用途まで考えるか否かです。
数時間の車内滞在なら、それこそ乗用車でもどうにかなりますし、不便でも苦にしなければ車中泊もできなくはありません。
ただ、雨が降る夜に、車外へ傘を差し、ぬかるんだ地面を歩いて公衆トイレまで行くのは何かと面倒ではありますが。
一泊二日で考えるキャンピングカー選び
週末など、一泊二日の予定で夫婦がキャンピングカーを使う場合、「就寝場所の確保」が問題です。
乗用車を使う場合、自宅を出て目的地まで移動し、現地を観光するまでは問題はありません。
夕刻くらいになって、就寝場所を考える段階になり、車中泊やキャンプ場のバンガロー、さらには民宿やビジネスホテルを使うかを決めれば良いはずです。
ビジネスホテルなら浴室もありますし、バスタオルなどのグッツも用意されているので、洗濯物も出ませんし、十分に寛げるスペースなので夫婦で1万円から2万円程度の宿泊費なら十分に価値あるのではないでしょうか。
というのも、一泊二日の旅で夫婦の予算が一回分で5万円程度掛かるとしても、500万円クラスのキャンピングカーを購入すれば、単純に100回分の旅費に割り当てられます。
年間の休日から旅行に割ける日数を考えれば、5万円程度の予算は意外と標準的かも知れません。
年に数回、あるいは月一回程度という車旅であれば、キャンピングカー以外の選択肢はたくさんあるので、旅のスタイルで決めればいいはずです。
一週間を超える長旅を考えると
仕事を持っていて、一週間も連続して休暇を取れる人は、かなりレアなケースではないでしょうか。
会社によっては5年や10年と勤務した時に「リフレッシュ休暇」みたいな特別休暇が与えられ、そんな時に一週間を超える自由な時間が得られたりします。
また、個人で仕事をしていて、しかも客先との打ち合わせや作業スペースなどの制限にとらわれない場合、キャンピングカーの中でも仕事できるかも知れません。
こみちの場合で言えば、こみち自身が自宅でノマドしていた時、休日で自宅にいる妻との距離感に悩まされました。
別に近くにいることで問題があるのではありませんが、背中合わせて仕事をするというのも、ストレスフリーではないからです。
キャンピングカーで言えば、狭い空間でキーボードを叩く音がシビアに気になりますし、振動や身体を動かした時に起きるわずかな変化でも意識は分散します。
夫婦という親しい間柄でも、ダイニングで一人、後部のベッドで一人と気配を遮断できるような車内レイアウトが長旅では必須でしょう。
その時の物理的な距離感は夫婦によっても違います。
こみちの場合には2メートルくらいは離れていたいですし、両者の間にパーティションとなるカーテンなどがあれば、仕事にも集中しやすいと思います。
思うにそのレベルを実現できるキャンピングカーは、キャブコンやバスコンクラスで、ナッツのボーダーバンクスのように寝室を区切ることができるモデルなら理想的でしょう。
例えばこみちが理想的だと思っている新型SAKURAでも、ダイニングで一人が仕事をしている場合、もう一人は後部の常設ベッドにするか、天気が良ければ車外にテーブルなどを出してそこで日中は過ごすのも方法です。
これがバンコンや軽キャンカーになると、夫婦でも窮屈さを感じてしまう場合も増えそうです。
夫婦だから近くても平気という場合と、少し距離を取っていたいという場合があるのは、心地よさの感覚の違いなので、無理して我慢しても快適にはありません。
そう考えると、キャンピングカーで夫婦が一緒に狭い車内で過ごせるのは、感覚的な相性もあれば、車内レイアウトによる工夫も関係してくるでしょう。
ボーダーバンクスクラスならその点は解決しますが、それよりもコンパクトなキャンピングカーでは夫婦が日中どう過ごすのかもよくシュミレーションしておきましょう。
子どもやもう一人大人が加わるような場合、こみちとしてはもうキャンピングカーで長旅はちょっと遠慮したいのが正直な気持ちです。
男一人旅用の車旅では?
トイレやシャワー室などフル装備に越したことはありません。
しかし、削るとすれば、もう乗用車でも十分に思えます。
もちろん、トイレもありませんし、車内調理も困難です。
それでも、どうしてもという時は公共の設備を上手に活用すればいいと思います。
こみちがまだ二十代なら不便さも楽しく感じますが、もうそれなりの中高年なのでできれば無理した車中泊よりも宿泊施設を使いたいのがホンネです。
あとは荷物の量に合わせて、軽のワンボックスやコンパクトカー、さらにナローのハイエースとサイズで選べば良いかと思います。
車中泊を緊急時用とすることで、車内装備もシンプルになりますし、何よりも車重増加による不安定さからも解放されます。
エアコンやFFヒーターがあると装備としても安心ですが、大型サブバッテリーやソーラーパネル、車体の遮熱性や遮音性と希望も増えてしまうので、あとは本当にどこまでの装備が必要かを旅のスタイルに合わせて決めるしかありません。
平日の日中、ランチタイムを外せば、飲食店の中には1時間程度の滞在を許してくれることもあり、意外と夏場でもそこで仕事させてもらえました。
やはり、車に泊まると考えると一気に問題が膨れ上がり、まして生活基盤を整えるとなれば、洗濯物からゴミ出しまで問題です。
よほどの目的でもないなら、男一人旅用としては大型キャンピングカーよりもナローハイエースですし、さらにはフリード+くらいのサイズ感で問題ないと思います。
改めてコロナ禍が落ち着いたら、もう一度キャンピングカーショーにでも足を運んで、サイズ感の違いをしっかりと確認したいところです。