キャンピングカーの安全性を再検証しよう!

 意外と少なくない「車上狙い」や「部品狙い」の被害数

2002年には、年間で54万件も発生したと考えられていた車に関する盗難被害ですが、年々減少傾向にあるのだとか。

最近の報告では、年間5万4千件となります。

しかしこの数字、単純に1日あたり100件以上も起こっていることになり、キャンピングカーにも防犯対策が不可欠です。

最近のキャンピングカーは豪華になっている!?

特に最近のキャンピングカーは、様々な装備が搭載されていて、住宅の防犯対策を参考にしてもいいでしょう。

個人的には、車重を軽くする目的もあり、エントランスのドアや窓の材質が、家同等の防犯対策になっているのか気になります。

一般的に一階の窓は格子が付いていますし、夜間は雨戸を閉めるなどで内部の様子を晒さない対策が取られています。

キャンピングカーでも、キャブコンやバスコンクラスになると、窓にシェードがついていて、目隠し効果が期待できますが、バンコンタイプでは窓に後付けで布などをぶら下げるなどして簡易的な対策で済ませてしまうこともあります。

その場合、僅かな隙間から内部の様子を確認できるだけでなく、車内に人がいないことや居たとしても一人だったりして、狙われやすい状況に変わりありません。

特にキャンピングカーを使用する際、自宅のように土地勘がある場所とは限りませんから、その地域の治安や人気など、車中泊する場合には景色やロケーションばかり優先しては危険です。

冬場に活躍するFFヒーターですが

エンジンを掛けなくても、車内を暖めることができる「FFヒーター」ですが、とても低燃費なのも特徴です。

FFヒーターの代表的なメーカーと言えば、ドイツの「バベスト社」があります。

一例ですが、バベスト社製のFFヒーターの場合、1時間に使用する燃料は約300ccほど。

つまり、夕方から翌朝までの16時間連続運転すると、5リットルの燃料を消費する計算です。

例えば軽自動車の燃料タンクが満タンで30リットルとすれば、一夜で6分の1が消費されることになります。

また宿泊地に到着した際には、それなりに燃料も使うでしょうから、「いつも大丈夫だから」と見過ごさないで、燃料の残量を把握しておきましょう。

冷え込む寒冷地では、積雪ですぐにキャンピングカーを移動させられないことも考えられます。

快適さ故に、忘れてしまいがちですが、外部から独立したキャンピングカーほど、過信は禁物です。

一酸化炭素中毒のリスク

車内調理やエンジンに排ガスなど、意外にも「一酸化炭素」の発生が起こりやすい環境にあります。

特にキャンピングカーの車内は住宅と比べても狭く、有害なガスが発生すると健康や生命に影響を与える可能性も高まります。

例えば、キャンピングカーを覆うような積雪は、適正に排出された排ガスも行き場を失って車周辺に滞留します。

また、排ガスの排出口付近に壁や看板などが迫っていると、それだけが原因で排ガスが車内に入り込む危険性が増します。

エンジンの稼働時は振動などで注意できるかもしれませんが、可動音が小さくなったFFヒーターや車内での暖房器、コンロなど、適正に換気できているのか注意しましょう。

必要に応じて、消火器のほかに、一酸化炭素の中毒を知らせる警報器なども装備し、安全を確保します。

住宅地だから安全なのか!?

例えば、住宅地にはたくさんの人が生活しています。

そんな住宅地の一角で、キャンピングカーが停車していると、そこに住む住人としては「気になる」対象です。

場合によっては、警察官からの職務質問を受けないとも限りません。

意外にも、誰かから危険が迫るのではなく、キャンピングカーのオーナー自身が危険を与えてしまっていることも注意です。

特にキャンピングカーのエンジン音や車内から漏れる騒音は、静かな住宅地ほど、広く聞こえるものです。

音同様に振動もまた不快さの根源になるので、自分の駐車場だからと安易に考えず、近所への配慮は大人として求められるでしょう。


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