「日本一周」系旅人の人生プランとは?

 「日本一周」の価値

大昔、学生時代にバイクで全国を巡った経験から考えると、「日本一周」というワードには自己満足はあっても、経済的な強みは条件次第と言えるでしょう。

つまり、比較的移動が楽な車やバイクを使い短期間で巡ったとしても、「日本を旅した」という経験は残りますが、「旅」や「冒険」として二次的に商品化は難しいはずです。

今でこそ、YouTube というサービスがあって、収益化の壁も具体的ですが、それでも「日本一周」を掲げた旅人全員が思うような成果を得られていないと感じます。

なぜ、旅を選ぶのか?

ある「日本一周」を続けているYouTuberの一人を見つけ、その方がWebサイトのデザイナーやWebライターをしながら旅をしながらも働き続けていると知りました。

こみち自身も今は介護士として働いていますが、以前はライターとして働いていたり、イラストを描くなどしたりして働いていたこともあります。

というのも、こみち自身が20代の頃から「どこでも仕事ができる」という生き方に憧れていて、どちらかというとサラリーマンよりも個人事業主という生き方を望んでいたからです。

ただその過程の中で、雇用保険や年金、健康保険や各種ローンなどを考えた時に、個人として働くよりもどこかに所属している方が社会的な信用度も高いと知っていくのです。

もちろん、それを含めて個人としても頑張っている人もいますが、とても素晴らしいことだと感じます。

さて、話を戻せば、なぜ、旅を選んだのでしょうか?

というのも、空白期間が数年にもなれば、再び就活する時に面接官から「この時期は何を?」と聞かれるはずです。

「日本一周です」と答えたら、「なぜ?」と質問が続くでしょう。

面接官にもよりもますが、面白い経験や思考が自社に有益だと感じてくれるか、社会性や勤務態度に問題はないかと心配されるかは、その後のやりとりで決まってきます。

中高年になったこみちが面接官なら、「世界一周」なら面白いと思います。

特に日常会話レベルでも英語やその他の外国語を身につけていたら、さらに検討したい人材です。

一方で、「日本一周」をケチケチ旅行で巡り、ほとんど観光地や名所、名物料理やイベントごとにも参加していないとなると、評価し難いのは当然です。

特に、プランを立てず、旅費もほとんど持たずという旅であれば、ビジネスで使うスキームを決めて行程を肉付けしていくという基本も踏んでいません。

そうなると、「その旅で何を得ましたか?」とかなり直球で聞かれるでしょう。

「日本一周」の魅力

「日本一周」はとても分かりやすいキーワードです。

実際、自転車などで旅する方の中には、自転車や鞄に「日本一周中」などと宣言していたりします。

こみち自身が旅していた時には、旅先での出会いもありましたし、逆に旅人に差し入れさせてもらったこともありました。

でも、中高年になってこれから日本一周をするとなった時に、「旅の目的」は以前とかなり異なると感じます。

例えばYouTubeで公開しながら旅をするつもりなら、手段はできるだけシンプルにしたいので、「徒歩」とか「自転車」又は「自動車」を使うにしても「軽自動車」が候補です。

実際、徒歩といってもすべてを「歩く」というものではなく、交通機関を旅先に応じて変化させながら、その土地で景色や出会いが増えそうな手段を心がけるでしょう。

さらに言えば、こみちは介護士なので、介護施設を巡りそこでの触れ合いもできたら良いと考えています。

つまり、偶発的な出会いというよりも、ある程度目的を縛った必然的な設定も計画に含めたいと思います。

そのためには、空撮もできるドローンやそこまでの旅を簡単にまとめた動画も使えれば、施設で暮らす高齢者に何か娯楽となるかもしれません。

もっとも、そこまで含めるなら、「徒歩」よりも「車」を選んだ方が便利ですし、「軽キャンカー」ならインパクトと実益も兼ねられます。

プラスして、都道府県ではなく、市区町村レベルで情報発信できたら面白いかもしれません。

日中は現地を撮影で巡り、夕方からはどこか地元の人が集まる居酒屋や食事処で話を聞かせてもらえる人たちと出会えたら面白い旅になるでしょう。

動画として公開しても良いし、プライベートで問題ならイラストにしてブログにて公開といういうのも方法です。

結局は勇気と覚悟

中高年になると、社会保障や福利厚生といった会社の制度はとても安心して暮らせる手段だと感じるようになりました。

なぜって、個人で仕事をしていて、何か大きな事故やケガをしたら、その先の生活はとても不安です。

例えば介護士なら、腰でも痛めてしまうと無理はできませんし、一緒に働くスタッフにも迷惑をかけます。

しかし、介護以外の働き方を知らなければ、無理してでもその職場でお世話になるしかありません。

これが、個人で働いていると、一気に貯金を切り崩し、さらに仕事も受けられずに将来的にも不安です。

何より個人労働者には、失業保険も無いので、貯金が無いと生活も安定しません。

そんな中で「日本一周」する価値とは?

となった時に、多くの個人事業主は明確な動機を見つけられないのが実情でしょう。

実際、こみち自身も、面白い活動になると思っても、全国各地を巡りながら仕事を続けるスタイルがとても難しい方法だと感じます。

今後、そこに大きな生きる意味を得られたら、背中を押させるかもしれませんが、先行きの見通しも立たない中では、「日本一周」に価値を見つけることができません。

その中で、YouTubeでは日本一周しながら活躍される方々が大勢いて、彼らの動画を見させてもらいながら、自身も旅をしているつもりになって楽しませてもらっています。


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